クレジットカードは、生活に身近なコンビニエンスストアでの買い物に利用すると便利です。少額の支払いが多いコンビニ決済ですが、クレジットカードを利用することで少しずつポイントやマイルが貯まっていきます。
本記事では、コンビニでのクレジットカードの使い方や使用上の注意点などを解説します。コンビニでの利用がおすすめのクレジットカードも紹介しますので、新しくカードを作成しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
《TOPICS》
■コンビニでクレジットカードを利用する際の基礎知識
■コンビニでクレジットカードを利用するメリット・デメリット
■コンビニでクレジットカード払いできるもの・できないもの
■コンビニでの利用がおすすめのクレジットカード
■クレジットカード利用でコンビニの買い物がさらに便利でお得に!
■コンビニでクレジットカードを利用する際の基礎知識
ほとんどのコンビニエンスストアでは、クレジットカードは利用可能です。コンビニは各種キャッシュレス決済に幅広く対応しています。ぜひいつものお買い物でカード決済をご活用ください。
●多くのコンビニで利用できる
大手のコンビニチェーンは、クレジットカード払いをはじめとした幅広いキャッシュレス決済に対応しています。ほぼすべてのコンビニでカード決済を利用できるでしょう。ただし、一部のローカルチェーンはカード決済に対応していないため、お買い物の際は利用できる決済方法を確認しておきましょう。
●少額の支払いでも利用できる
一般的に、クレジットカードは高額の支払いに利用するイメージがあるかもしれません。しかし、日常生活で発生する少額の支払いも、カード決済が可能です。カードの利用が多い海外では、少額の支払いもカード決済が主流となっています。ポイントも貯まりやすいので、コンビニでの買い物にご活用ください。
●クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の利用者はコンビニで増えている
コンビニでは、クレジットカードをはじめとした多くのキャッシュレス決済手段が用いられています。たとえば、コンビニにおける各種決済手段の利用率は以下の通りです。
決済手段 | 利用率 |
クレジットカード | 7.5% |
電子マネー(カード型タイプ) | 36.9% |
電子マネー(カード型タイプ) | 36.9% |
電子マネー(スマートフォン) | 40.7% |
QRコード決済 | 45.9% |
全体的に、電子マネーとQRコード決済の利用者が多い傾向にあります。なお、電子マネーやQRコード決済は、クレジットカードと紐付けてチャージや決済が可能です。新たに利用開始するなら、電子マネーやQRコードと組み合わせて、お得にお買い物ができるクレジットカードを選びましょう。
■コンビニでクレジットカードを利用するメリット・デメリット
コンビニでクレジットカードを利用すると、ポイントが貯まる分お得で、かつスピーディーに支払いが可能です。ここでは、カード決済で期待できるメリットとデメリットをご紹介します。
●メリット
・ポイントやマイルが貯まる
クレジットカード払いは、利用金額に応じてショッピングポイントが加算されます。ポイントやマイルを獲得したら、現金の代わりに支払いに利用したり、景品や商品券などと交換したり、お好みの方法で活用しましょう。特に、コンビニの利用頻度が高い方は、いつものお買い物でこまめにポイントやマイルが貯まりやすくなります。
・支払いがスピーディー
カード決済では、会計時に財布から小銭を探し出す手間を省けます。大手コンビニチェーンでは、4,000円以下の決済で暗証番号の入力やサインが不要な場合もあるようです。さらには店舗側もお釣りの計算が不要となるため、より正確でスピーディーに支払いができるようになります。
昨今では、クレジットカードでタッチ決済ができる店舗が増えています。タッチ決済とは、端末にカードをかざすタイプの決済方法です。かざすだけで支払いが完了するため、従来のカードリーダーを用いた決済方法よりもスピーディーに会計ができます。
タッチ決済に対応しているクレジットカードには、リップルマークが記載されています。また、加盟店の店頭や決済端末に同様のリップルマークが記載されていれば、タッチ決済が可能です。よりスピーディーに会計を済ませたい方は、利用可能かどうかをチェックしてみましょう。
・衛生的に支払いできる
カード決済では現金に触れずに会計ができるため、利用者と店舗の両方にとって、より衛生的だといえます。キャッシュレス決済に切り替えて、より安心して買い物をしやすい環境を整えましょう。
・現金を下ろす必要がなくなる
コンビニでクレジットカードを利用することで、手持ちの現金が不足していても、ATMから現金を下さずに商品を購入できます。銀行のATMを利用して現金を下ろすと手数料がかかる場合があります。また、コンビニのATMは1台しか設置されていないことが多いですが、クレジットカードを利用すれば、ATMを使っている方がいても順番待ちをせずに会計ができます。
・小銭を持ち歩く必要がなくなる
コンビニでの買い物は少額な商品の購入が中心のため、支払いにお札を使用すると多くの小銭が生じます。クレジットカードを利用すれば、会計時に小銭が発生しなくなり、財布の中身をスッキリさせられるのもメリットです。多額の現金を持ち歩く必要もなくなるため、薄型や小型などデザイン性の高い財布も選びやすくなるでしょう。
・スマホ決済に利用しやすい
スマホ決済の支払い方法としてクレジットカードを登録すれば、スマホ1台でコンビニの支払いを完結できます。スマホ決済とは専用アプリを利用した決済方法で、QRコードを使う非接触型の交通系電子マネーなどが代表的です。スマホだけで支払いを終えられるため、小銭だけでなくクレジットカードを持ち運ぶ必要もなくなり、決済時にカード番号や暗証番号を見られる心配もありません。不正利用の防止にも役立つでしょう。
●デメリット
・支払い方法は一括払いのみ
コンビニでクレジットカードを使うと、支払い時に分割払いを選べない場合が多くあります。普段から分割払いを利用する機会が多い方は、高額商品を購入するときの支払い方法を確認しておきましょう。
・コンビニでの利用に抵抗感を持つ人がいる
「クレジットカードを使うとお店に迷惑がかかる気がする」「後ろで待っている人から会計が遅いと思われる」といったイメージから、カード決済に抵抗感を持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、タッチ決済をはじめとして、スピーディーな決済方法が登場しつつあります。また、キャッシュレス決済の普及とともに世間の意識は変わり、現金決済よりもスムーズに会計ができると実感する人も増えていくでしょう。
■コンビニでクレジットカード払いできるもの・できないもの
コンビニではさまざまな商品やサービスの決済が可能ですが、クレジットカードを利用する場合は支払えるものと支払えないものがあります。こちらでは、クレジットカード払いの可否について、商品やサービスの種類ごとに解説します。
●一般的なコンビニで、クレジットカード払いOKのもの
・チケット
映画やコンサート、各種イベントなど、インターネットショッピングで発行したチケットをコンビニで受け取る場合は、クレジットカード払いが可能です。インターネットチケットサービスと呼ばれ、店舗内の発券機で支払い票を取得し、レジでクレジットカードを提示して会計するのが一般的です。詳細については各コンビニのホームページをご確認ください。
・タバコ、酒
タバコや酒についても、クレジットカードで支払い可能です。ただし、タバコや酒には法律で年齢制限が設けられており、20歳以上の証明ができなければ購入できません。クレジットカードは、基本的に「高校生を除く18歳以上」であれば作成できるため、別途運転免許証などの提示が必要です。
・宅配便の配送料
コンビニでは、宅配便の配送料もクレジットカード払いが利用できます。荷物をコンビニへ持ち込み、運賃を支払う際にクレジットカードを提示すれば支払い可能です。利用できるクレジットカードの種類については、各コンビニのホームページで確認しましょう。
・高速バスのチケット
高速バスの乗車券の支払いにも、クレジットカードが利用可能です。店舗内の発券機で「高速バス」を選択し、事前に取得した予約ナンバーを入力すると、申し込み券が出力されます。それをレジに持ち込み、店員さんにクレジットカードを提示すれば利用料金の支払いが完了します。
・テーマパークの前売り券
クレジットカードを利用すれば、現金を持っていなくてもテーマパークの前売り券の購入が可能です。基本的な支払い方法は、高速バスや映画のチケットと同様、店舗内の専用端末機を使用しましょう。発券手数料の負担もないため、気軽に利用できます。
・航空券
大手コンビニでは、航空券の発券手続きにもクレジットカードを利用可能です。各航空会社のWebサイトで予約を行い、コンビニで料金を支払います。その際に発行される領収書や受領書が、当日飛行機に搭乗する際に必要です。
・一般的な商品
クレジットカードは、コンビニで販売されている一般的な商品の購入にも利用できます。財布から現金を出す必要がなく、スマートかつスピーディーに決済可能な点が魅力です。年会費永年無料や実質無料のカードを選べば、特別な負担なく利用できるのもメリットです。
●一般的なコンビニで、クレジットカード払いNGのもの
・公共料金
電気や水道、ガスなどの公共料金は、払込用紙や請求書を使ってコンビニで支払う場合、クレジットカードを利用できないケースがほとんどです。クレジットカード払いを行うと、コンビニがカード会社に手数料を支払う必要があり、損失が生じてしまうためです。
⇒公共料金をクレジットカードで支払う際のメリットと注意点はこちら
・税金、保険料
払込票を使ってコンビニで各種税金や健康保険料を支払う場合、基本的にクレジットカードは利用できません。コンビニは、あくまで税金や保険料の収納代行業務を行っているだけであり、クレジットカードを利用してしまうと手数料分の不利益が生じるためです。
・プリペイドカード
コンビニでプリペイドカードを購入する際に、クレジットカードを利用することはできません。プリペイドカードは現金と同様の役割をもつため、クレジットカードで購入すると、「カードの現金化・換金」を可能にしてしまうのが理由です。現金化や換金は、ほとんどのクレジットカード会社の規約で禁止されています。
・切手、はがき、印紙類
コンビニで切手やはがき、印紙類を購入する場合は、クレジットカード決済できないのが基本です。コンビニでは、それぞれの支払い業務の代行をしているだけであり、手数料が生じるのを防ぐためです。
・電子マネーのチャージ
電子マネーのチャージをコンビニのレジや専用端末で行う場合、クレジットカードは利用できず、現金のみの対応が一般的です。クレジットカードを使ってチャージしたい場合は、事前に設定しておくと、残高が少なくなったタイミングでオートチャージされます。
・商品券、金券類
コンビニで商品券や金券類を購入する際も、換金につながる可能性があるため、クレジットカードは利用できません。一般的な商品と併せて商品券などを購入する場合は、現金を忘れずに持って行きましょう。
・ゴミ袋
コンビニでは、地区指定のゴミ袋やゴミ処理券を購入する場合も、クレジットカードは利用できず現金のみの対応となっています。コンビニは、本来市区町村が販売するゴミ袋を代わりに販売しているだけであり、手数料の負担を生じさせないための処置です。
・コピー機の利用料
コンビニに設置されたコピー機には、クレジットカードの支払い機能が搭載されていません。お札を挿入する場所もないものが多いため、コンビニでコピー機を利用する場合は小銭を持って行く必要があります。
■コンビニでの利用がおすすめのクレジットカード
ポイント還元率が高いクレジットカードでよりお得に買い物を。最後に、コンビニでの利用がおすすめのクレジットカードをご紹介します。
●特定のコンビニと提携しているカード
コンビニと提携しているクレジットカードは、特約店で買い物をしたとき、ポイント還元率が高くなる場合があります。大手コンビニチェーンはそれぞれ提携しているカードがあるため、チェックしてみましょう。いつも使うコンビニが決まっている方は、お得になりやすいといえます。ただし、特定のコンビニに限らず幅広く利用するのであれば、どこで利用しても還元率の高いカードがおすすめです。
特定のコンビニと提携しているカードは、メインカードではなくサブカードとして利用することが多いため、迷った場合は特典の内容で選ぶのが良いでしょう。クレジットカードの特典には、国内・海外旅行の付帯保険を含む付帯サービスや、新規入会申し込み特典のようなキャンペーン、会員限定の優待サービスなどがあります。また、海外を訪れることが多い方はメインカードと国際ブランドが異なるもの、すぐにカードを利用したい方は最短営業日で簡単に発行できるものを選びましょう。
●どこで利用しても還元率の高いカード
お昼ご飯の購入など、普段ちょっとした買い物で複数のコンビニチェーンを利用する方は、基本還元率が1%以上のカードを選んだほうがお得です。なかにはプラチナやゴールドカード以外でも、高還元率で年会費無料のカードもあるため、各カード会社のサービスを比較しましょう。
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●スマホ決済に利用しやすいカード
コンビニ利用をメインに考えるのであれば、スマホ決済がしやすいカードを選ぶのがおすすめです。スマホのQRコード決済などは、支払い方法としてクレジットカードを指定することで、スマホだけで決済できるようになり、財布を持ち歩く必要がなくなります。
■クレジットカード利用でコンビニの買い物がさらに便利でお得に!
ここまで、コンビニでクレジットカードを使うときの基礎知識やカードの選び方をご紹介しました。クレジットカードは決済金額が少額な場合でも安心してご利用いただけます。いつものコンビニでのお買い物でポイントやマイルをコツコツ貯めてお得に決済しましょう。