スマートフォンのアプリ上で、QRコードやバーコードを使って支払う「QRコード決済」。消費者が所有するスマホを利用したキャッシュレス決済の一種です。使い慣れると便利なQRコード決済ですが、人によってはさまざまな理由から「めんどくさい」と思われてしまうことも。しかし、一見すると面倒に見えるQRコード決済には、クレジットカードとの連携でお得にポイントを獲得できるといったメリットもあるのです!
ここでは、QRコード決済が「めんどくさい」と思われてしまう理由を解説します。QRコード決済を上手に使うためのポイントもお伝えするため、決済方法でお悩みの方は、ぜひ参考にお読みください。
《TOPICS》
■QRコード決済がめんどくさいと思われやすい主な理由
■QRコード決済の魅力
■QRコード決済を上手に利用するポイント
■QRコード決済の主な種類
■QRコード決済は「めんどくさい」だけじゃないお得なサービス!
■QRコード決済がめんどくさいと思われやすい主な理由
初めに、多くの人がQRコード決済に対して感じている問題点をご紹介します。QRコード決済のデメリットを押さえて、上手な使い方を見つけていきましょう。
●アプリを起動しないと使えない
QRコード決済を利用するには、スマホで決済用のアプリを起動する必要があります。万が一スマホのバッテリーが切れてしまったら、充電するまでQRコード決済は使えません。ほかにも、アプリのメンテナンス中や、店舗の電波状況が悪い場合、スマホの空き容量が少なく動作が不安定な場合など、さまざまな原因でアプリが上手く起動しない可能性があります。こうした場面で不便を感じる方も少なくないでしょう。
●支払いまで何段階もステップを踏まないといけない
QRコード決済で支払いが完了するまでには何段階ものステップがあり、操作の手間を不便に感じる人もいます。以下のように一般的な操作手順を挙げると、QRコード決済では多くのステップを経ていることがわかるでしょう。
《QRコード決済で支払いが完了するまでの一般的な手順》
スマホのロックを解除する
↓
アプリを起動する
↓
コードの読み取り
↓
決済完了
サービスによっては、スキャン方式のほかに「自分で支払金額を入力する」「店員に画面を提示して確認を取る」といった操作が必要となることも。利用するQRコード決済サービスによっても、操作の手間に多少の違いがあるでしょう。
そんなキャッシュレス決済の支払いステップに関して、QRコード決済とよく比較されるのが「タッチ決済」です。タッチ決済もキャッシュレス決済の一種ですが、こちらは決済端末にタッチするだけで支払いが完了します。主に交通系ICカードの電子マネーや、タッチ決済機能を搭載したクレジットカードなどで採用されている決済手段です。また、「Apple Pay」や「Google Pay」のように、非接触型ICを用いたスマホ決済サービスでも採用されています。スムーズに支払えるタッチ決済と比べて、QRコード決済は「めんどくさい」と思われやすい傾向にあるようです。
タッチでのお支払いをする場合は以下のようなマークが目印になります。
■QRコード決済の魅力
QRコード決済は、キャッシュレス決済のなかでも手間が多いとされる一方で、さまざまなメリットがあります。サービスを利用する魅力をチェックしてみましょう。
●ポイント還元を受けられる
多くのQRコード決済では、利用金額に応じてサービス独自のポイント還元が適用されます。貯めたポイントは支払いに使えるので、現金で買い物をするよりもお得です。さらに、QRコード決済とクレジットカードを連携させることで、QRコード決済のポイントとクレカのポイントを二重取りできる可能性も。ポイント還元の効率を最大化できるのは、QRコード決済の大きな魅力です。
●現金を持たなくても良い
QRコード決済は、スマホ1台が手元にあれば支払いが可能です。現金を持たなくても良い点や、ATMでお金を引き出す必要がない点は、ほかのキャッシュレス決済手段にも共通しています。ただし、現金に加えてカードの持ち歩きも不要な点は、クレジットカードやデビットカードとは異なります。財布を持ち歩かなくても買い物ができるので、コンビニやスーパーのような近場でのちょっとした買い出しに便利です。
■QRコード決済を上手に利用するポイント
近年は多くの店舗へ普及し、利便性がますます高まりつつあるQRコード決済。そんなQRコード決済をお買い物で上手に利用するコツをお伝えします。
●還元率は1%以上になるものを選ぶ
QRコード決済の選び方では、還元率1%以上を目安にしましょう。還元率は、支払金額に対して何円相当のポイントが還元されるかを表します。つまり、還元率が高いほどお得に買い物ができるのです。還元率はサービスごとに設定が異なります。場合によっては一定の条件を満たすことで割合が上昇することも。たとえば、「1カ月で◯回以上の利用」「◯万円以上の利用」などが、還元率が高まる条件の例です。各社の条件は公式サイトなどでチェックできるので、事前に調査して比較検討してみましょう。
●キャンペーンが充実しているかを確認する
QRコード決済サービスによっては、店舗や通販サイトで特典を得られるキャンペーンが実施されています。キャンペーン期間中、特定の店舗や商品の支払いにQRコード決済を利用すると、お得に買い物できるのが魅力です。たとえば、期間限定のクーポンで還元率が上がったり、抽選でキャッシュバックを受けられたりするキャンペーンもあります。ぜひキャンペーンの実施状況を確認してみましょう。
●対応店舗数が多いQRコード決済サービスを選ぶ
QRコード決済を活用するには、幅広い店舗で使えるサービスを選ぶことも重要です。対応店舗が豊富で、いつもの買い物で利用しやすいサービスを選ぶと良いでしょう。店舗側がサービスを導入していない場合は、現金や別の手段で支払う必要があります。そのため、よくランチで通う飲食店、会社帰りに立ち寄るコンビニなど、身近なお店の情報をチェックしておくようおすすめします。
●クレジットカードと連携して還元率を高める
QRコード決済のなかには、クレジットカードと連携可能なサービスもあります。クレジットカード連携とは、事前に登録したカードを使って、QRコード決済の利用額を後払いする方法です。カードの利用可能枠の範囲で支払えるので、現金をチャージする手間がかかりません。また、ポイントの二重取りが可能なケースや、連携によって還元率が高まるケースもあるため、QRコード決済のお得さが高まります。
■QRコード決済の主な種類
多くのQRコード決済の利用者は、どんなサービスを利用しているのでしょうか。ここでは、主な支払い方法の例をご紹介します。
●PayPay
PayPay株式会社が提供するQRコード決済サービスです。店舗やオンラインショップのほか、税金や光熱水道費など公共料金の請求書払いにも対応しています。チャージ方法の選択肢が豊富で、銀行口座やATMから現金を入金するほか、PayPayカードからもチャージ可能です。
■QRコード決済は「めんどくさい」だけじゃないお得なサービス!
ここまで、QRコード決済が「めんどくさい」と思われる理由や、上手に利用するコツを解説しました。QRコード決済はアプリの立ち上げが必須で、支払い完了までの操作が多いことから、手間を感じる人もいます。一方で、ポイント還元や手軽さなどの魅力が多いので、お得に活用したいですね。