
留学生や仕事で日本に長期滞在する外国人の方なら、使えると便利なクレジットカード。外国人の方の場合、通常よりも審査が厳しくなる傾向がある為、日本でクレジットカードを作れるのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、外国人が日本でクレジットカードを発行する時に事前に準備しておく書類や審査で注意しておくポイントを解説していきます。
《TOPICS》
■外国人がクレジットカードを取得する前に準備する書類とポイント
■クレジットカード発行時に押さえておきたいポイント
■クレジットカードの審査での注意点
■まとめ
■外国人がクレジットカードを取得する前に準備する書類とポイント
まず初めに、外国人がクレジットカードを取得するときに必要となる書類と準備する時に押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。クレジットカードを作る時に必要な書類を事前に準備しておくと手続きがスムーズに進みやすくなる可能性が高いのでしっかり押さえておきましょう。
・在留カードなどの身分証明書
外国人がクレジットカードを発行する条件は、特別永住者または中長期在留者であることと一般的に言われています。
長期滞在の外国人の方に発行されるのが「特別永住者証明書」、3ヶ月以上の中長期滞在者に対して発行されるのが「在留カード」となります。クレジットカードを発行する際の身分証として「在留カード」か「特別永住者証明書」のどちらかを提出する必要があります。
・日本国内の住所・住民票
住民票は、パスポートや在留カードに比べて偽造がしにくいという特徴がある為、外国人がクレジットカードを作る時に審査のプラスとなる必要書類になります。新たに日本に入国される外国人の方は、入出国で在留カードや特別永住証明書を取得した後、14日以内に住居地を定める必要があります。この時に定める住所が日本国内での住所になります。住民票は、住居地を登録した自治体から住民票を発行してもらい事前に準備しておきましょう。
・本人名義の日本の銀行口座
日本国内の銀行口座は、外国人がクレジットカードを作る時に審査に有利になる必要書類となります。銀行口座を開設するためには、「在留カード・特別永住者証明書と住民票」が必要になります。※滞在期間が残り3か月を切っている場合は、口座の作成を断られる場合もあります。もし、断られてしまった場合は、バンドルカードの発行を検討してみましょう。
・連絡先の携帯電話または固定電話
外国人の方がクレジットカードを発行する時に連絡先となる電話番号が必要となります。 自分名義の携帯電話または固定電話を契約して番号を持っている必要があります。
■クレジットカード発行時に押さえておきたいポイント
・身分証になる書類は複数用意する。
「在留カード」や「特別永住者証明者」以外にも身分証明書となる書類を複数持っていると、申し込み者が身分を偽っていないか確認できる書類が増える為、クレジットカード会社から信用を高められる可能性があります。身分証明書と使える書類を複数お持ちであればできるだけ用意しておきましょう。
【提出すると審査に有利になる身分証明書】
- ・パスポート
- ・写真付きの住民票
- ・本人名義の銀行口座
- ・携帯電話の契約情報
- ・健康保険証
- ・日本で取得した運転免許証
- ・学生証の写し(※留学生の場合)
・収入を証明する書類があると有利
外国人の方が日本国内で仕事をしており収入が場合には、収入証明書を用意しておくと審査に有利になると一般的に言われています。
仕事内容は、アルバイトやパートであっても問題はありません。
【提出すると有利になる収入を証明する書類】
- ・源泉徴収票
- ・給与の支払い明細書
など
来日したばかりで日本での収入が少ない場合は、外国の銀行から日本の銀行口座へお金を 振り込んだ残高証明もあると有利になる場合もあるので準備しておくとよいでしょう。
・日本語で受け答えができること
クレジットカード申し込み時には、利用規約に同意する必要があります。利用規約には、日本人でも日常会話で使わない難しい用語が多く記載されているので、日本語が読めて利用規約の内容を理解できることをカード会社に伝える必要があります。日本語を話すことが出来ればカード会社も説明や利用規約が理解できると信頼してもらうことが出来るので、審査に有利になると一般的に言われています。
■クレジットカードの審査での注意点
外国人のクレジットカードの審査基準は、クレジットカード会社によって異なります。
多くの場合、日本人がクレジットカードを発行する際の審査よりも厳しくなる傾向にあります。しかし、「外国人だから」という理由だけで審査に落ちることはありません。クレジットカードの審査での注意点をあらかじめ押さえておくことで審査に通りやすくなる傾向があります。
>>こちらの記事もおすすめ「クレジットカードの審査で確認されるポイント、審査落ちの主な理由」
・短期間に複数のクレジットカードを申し込まない。
一度に複数のクレジットカードに申し込んでいると、「クレジットカードの不正利用」をカード会社に疑われてしまい、カード審査に影響がでてしまう可能性があります。また、短期間に複数のクレジットカードに申込とすると「申し込みブラック」という状態となりカード会社の審査に通りにくくなってしまう場合もあるので注意が必要です。
もし、複数のクレジットカードに申し込んで審査に落ちてしまった場合は、信用情報機関から申し込み情報が削除される6ヶ月を待ってから再度クレジットカードの申込むようにしましょう。
・永住権があっても信用情報に問題があれば審査に落ちる場合がある
永住権を取得している外国人の場合でも、信用情報機関に延滞情報や自己破産情報などの金融事故情報が登録されブラックリストにのってしまう可能性があります。
ブラックリストにのってしまうと、借金を滞納(延滞)した場合、完済から5年程度、債務整理した場合は手続きもしくは借金完済から5~7年程度の間審査に通ることが出来なくなってしまう可能性がある為、海外での情報にはアクセスされませんが、日本国内で金融事故を起こさないように注意しましょう。
■まとめ
外国人でも必要書類を事前に準備して今回ご紹介した注意するポイントをしっかり押さえておけば、日本国内でクレジットカードを発行することが出来る可能性が高くなります。外国人の場合、カード会社も慎重に対応している為、審査に落ちてしまう場合もありますが、たとえ審査に落ちたとしてもあまり気にする必要はありません。審査基準はクレジットカード会社によって大きく異なるので、留学生の場合や働いていて安定した収入があるかどうかで自分に合ったクレジットカードは変わってくるので、自分に向いていて審査に通りそうなクレジットカードなのかを検討してから発行の手続きを行っていきましょう。