クレジットカードの支払い方法の主な種類|各メリットと注意点は?

公開日2021.09.03最終更新日 2024.12.03

クレジットカードには、1回払いを基本に、2回・3回以上など支払回数が選べる分割払い、支払金額が一定となるリボ払いなど、多種多様な支払い方法があります。用意されている選択肢のなかから、都合に合わせて月ごと、またはお会計ごとに支払い方法を選ぶことができます。これらの支払い方法を使い分け、翌々月の支払い金額を管理すれば、お買い物がより便利に、もっと快適になるでしょう。

今回は、クレジットカードの支払い方法を複数取り上げ、それぞれの特徴や利用するメリット・デメリットをご紹介します。キャッシュレス時代に対応するために、新たにクレジットカードの発行を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

《TOPICS》

■クレジットカードの支払い方法の主な種類
■クレジットカードの支払い方法別のメリット・デメリット
■クレジットカードの支払い方法を指定・変更するには?
■分割払いとリボ払いの手数料の違い
■クレジットカードでの支払いの主な流れ
■クレジットカードの支払いにおける注意点
■クレジットカードが使えない場合はどうする?
■クレジットカードの基礎知識
■一括払いだけじゃない!クレジットカードの支払い方法を賢く使いわけよう

■クレジットカードの支払い方法の主な種類

クレジットカードでは1回払いに加え、2回払いや分割払いなど、さまざまな支払い方法に変更できます。ここでは、支払い方法の主な種類について解説します。内容をしっかり把握し、支払い方法の選び方のヒントにしてみてください。

●1回払い

「一括払い」とも呼ばれる、クレジットカードの基本的な支払い方法です。支払い方法を特段指定しない場合、1回払いで処理されます。一括払いは、少額の買物に向いている決済方法といえます。例えば、一度に30万円(税込)の買い物をした場合、ギリギリの手持ちで全額支払うよりも、分割払いで複数回にわけた方が、お財布の中身にゆとりが生まれるでしょう。日用品など細々したものは一括、家具・家電など高価なものは分割と、使いわけが重要です。コンビニでのスマートフォンによるQRコード決済に、クレジットカードを連携しておくと便利です。

●2回払い

2回払いは文字通り、利用代金を2回にわけて支払う方法です。分割払いに含まれるものの、こちらは1回払い同様に手数料がかかりません。仕組みも単純で、仮に30万円の家電を買った場合、次回引き落としに15万円、次々回に残りの15万円の代金が引き落とされます。

●分割払い

分割払いでは、利用代金を3回以上にわけて支払います。支払い回数は、3回・5回・6回・10回・12回・15回......36回と、2~4回刻みで自由に選択可能です。分割払いは元金と別に、分割手数料(実質年率)がかかるため、多く分割するほどお得というわけではありません。分割回数が多ければ多いほど、手数料負担が増える仕組みです。

●リボ払い

リボ払いは「リボルビング払い」の略であり、欧米発祥の支払い方法です。基本的な仕組みは分割払いと変わりませんが、月々の支払い額をほぼ一定にできるのがポイントです。

リボ払いには「残高スライド方式」と「定額方式」があり、カード会社が原則、どちらか一方を採用しています。残高スライド方式とは、支払い残高に応じて、月々の支払い額が変動する仕組みのことです。例えば、リボ払いの支払い残高が10万円未満なら月々5,000円、10万円以上なら月々1万円という具合に変動します。

定額方式は、支払い残高にかかわらず毎月一定額を支払う仕組みです。その分だけ支払い期間が長期化しやすく、最終的に支払う手数料も割高になります。リボ払いを検討する際は、カード会社がどちらの方式を採用しているかチェックした上で、月々の支払い額と支払い期間をシミュレーションすることが大切です。

●ボーナス一括払い

ボーナス一括払いは、ボーナス時期である7~8月または1月に、一括で返済する方法です。文字通りの一括払いのため、手数料は発生しません。ボーナス前、急に大きな買い物が必要になったときなどにおすすめの決済方法です。

●ボーナス2回払い

ボーナス一括払いの分割版、といったイメージです。夏と冬のボーナス、それぞれに分けて支払います。カード会社によるものの、ボーナス2回払いは利用可能額が決まっていたり、手数料が発生したりします。ボーナスで対応しきれないほど巨額な買い物や、ボーナス払いの金額を調整したいときなどにおすすめです。

●ボーナス併用払い

利用代金の50%を均等割し、7~8月および1月のボーナス月に加算する分割払いです。通常の分割払いとボーナス払い、双方の性質を兼ねることから「併用払い」と呼ばれます。実質年率、利用手数料などはカード会社ごとに違うため、利用前に確認しましょう。

■クレジットカードの支払い方法別のメリット・デメリット

それぞれの支払い方法には、ライフスタイルや支出スタイルに合わせて選択すべきメリットとデメリットがあります。自身の状況に合わせて最適な支払い方法を選択し、クレジットカードを効果的に活用しましょう。

●1回払いのメリット・デメリット

クレジットカードの支払い方法には、それぞれ独自のメリットとデメリットが存在します。まず、1回払いは手数料がかからないため、コスト面ではメリットがあります。また、少額の支払いに適しており、買い物の手軽な支払い方法として利用できます。しかし、デメリットとしては、毎月の支出が一定でない場合、支出額に差が生じ、予算管理が難しくなることが挙げられます。

●2回払いのメリット・デメリット

2回払いのメリットは、支払いを2回に分割できる点です。これにより、大きな支払いに対して負担を軽減できます。しかし、一部のカードでは手数料がかかることがあるため、注意が必要です。

●分割払いのメリット・デメリット

分割払いは大きな買い物に便利で、支払期間が長いため、短期間での支払いが難しい場合に利用されます。しかし、金利が発生するため、総支払額が増えるというデメリットがあります。

●リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いは柔軟な支払い方法で、毎月の支払い額を調整できる点がメリットです。支払額を最低限支払えば、残額を翌月に繰り越すことができます。しかし、金利がかかり、長期間にわたって支払いを続けると、利息が膨らみ、総支払額が増加することになるため注意しましょう。

●ボーナス一括払いのメリット・デメリット

ボーナス一括払いは、ボーナス時に一括で支払う方法で、通常の支払いとは別に貯金をしておく必要があります。メリットとしては、金利がかからないことや、一括で支払うために予算管理がしやすい点が挙げられます。しかし、ボーナス時に一度に大きな支出が必要であり、計画的な貯金が必要です。また、店舗・ネットショップがボーナス一括払いに対応していないことがあります。利用前にボーナス一括払いができるか、店舗側に確認すると安心です。

●ボーナス2回払いのメリット・デメリット

ボーナス2回払いは、夏と冬のボーナスで2回に分割して支払う方法で、ボーナス一括払いよりも負担を軽減できます。ボーナスを受け取った時点で一部の支払いを行い、残りは通常の支払いで対応します。突然の支出に対応しやすくなりますが、カード会社によっては利用金額が決まっていた利手数料が発生したりするため注意が必要です。

●ボーナス併用払いのメリット・デメリット

ボーナス併用払いは、通常の支払いとボーナスを組み合わせて支払う方法です。通常の生活費は通常通りの支払いで賄い、ボーナス時に特別な支払いを行います。支払いのリズムを保ちつつ、ボーナスを有効活用できますが、支出を管理する必要があります。

■クレジットカードの支払い方法を指定・変更するには?

クレジットカードの支払い方法は、自分で選ぶことができ、一般的に決済後でも変更可能です。ここでは、クレジットカードの支払い方法を指定する方法と変更する方法をご紹介します。

●クレジットカードの支払い方法を指定するには?

クレジットカードの支払い方法は、クレジットカードを利用する際に指定できます。一般的な支払い方法には、「1回払い」や「分割払い」、「リボ払い」などがあります。

店舗でクレジットカードを利用する際は、店員に口頭で支払い方法を指定できます。店員が「支払いは一括でよろしいですか?」と聞かれることがあるので、希望する支払い方法を伝えましょう。ただし、一部の店舗では1回払いしか選択できないことがあります。

オンラインショッピングをする場合にも、支払い回数を指定できる場合があります。支払い回数を選択する画面が表示されたら、そこから支払い方法を選びまましょう。

●クレジットカードの支払い方法を変更するには?

クレジットカード会社によっては、利用時の支払い方法を後から変更できる仕組みを提供しています。例えば、初めは1回払いで利用していたクレジットカードを、後から分割払いやリボ払いに変更することができます。支払いの柔軟性を持たせることができるため、カードを使いすぎてしまったときなどに便利です。

支払い方法を変更する際は、カード会社の会員専用のWebサイトや電話を通じて申し込むことが一般的です。会員専用のWebサイトにログインし、支払い方法変更のオプションを選択するか、電話でカスタマーサポートに連絡して変更手続きを行います。

ただし、支払い方法の変更が可能な期間は限られており、期限を過ぎると変更できないことがあるため注意しましょう。また、変更によってひと月の利用可能枠を超えてしまう場合、支払い方法の変更はできないこともあるため注意が必要です。

■分割払いとリボ払いの手数料の違い

高額な買い物や急な支出に対応するために、クレジットカードを利用する際、分割払いやリボ払いなどの支払い方法を選択することがあります。ここでは、分割払いとリボ払いの手数料の違いについて詳しく説明します。

●分割払いの手数料の計算方法

分割払いは、クレジットカードでの買い物を分割して支払う方法です。通常、この支払い方法では毎月の支払金額が変動しやすい特徴があります。なぜなら、分割払いは決済ごとに分割した料金が加算され、その合計金額が毎月の支払金額として計算されるからです。さらに、一般的には分割回数が多いほど、手数料も高くなります。

●リボ払いの手数料の計算方法

リボ払いは、クレジットカードの利用額全体を一括で支払わず、一定の金額ずつ支払う方式です。リボ払いには、残高スライド方式と定額方式の2つの主要な方式があります。リボ払いの手数料は、残高スライド方式または定額方式によって異なり、分割払いと比較して手数料が高くなる可能性があることに注意が必要です。クレジットカードを利用する際には、支払い方法を検討し、自身の支払い能力や利用状況に合った選択をしましょう。

・残高スライド方式

この方式では、前月の残高に対して一定の割合(通常は15%から20%程度)を支払います。残高が10万円以下なら1万円、20万円以下なら2万円返済など、借入残高によって毎月の返済額が異なる方式です。手数料は、前月の残高に対する割合と、金利によって計算されます。なお、追加借入などにより残高が変わるたびに毎月の返済額が変動します。その分返済期間が延びれば、手数料の負担も増えるため注意が必要です。

・定額方式

定額方式は、毎月一定の金額を支払う方式ですが、「元金定額」「元利定額」の2種類があります。定額方式の場合、毎月の返済金額はクレジットカード会社と契約時に設定され、利用額に関係なく一定です。ただし、「元金定額」の場合は、毎月の返済額に手数料が上乗せられます。そのため、毎月の返済額は手数料分変動します。

一方で「元利定額」の場合は、返済額内に手数料が含まれているため、毎月の返済額が一定です。ただし、返済額が一定でわかりやすい一方で、返済初期の手数料の割合が高いため元金が減りにくい傾向にあります。

たとえば返済額が10,000円に設定で手数料が625円の場合、元金定額の支払い額は10,625円(返済額10,000円+手数料625円)です。元利定額の場合は、10,000円(元金返済額9,375円+手数料625円)となります。

■クレジットカードでの支払いの主な流れ

クレジットカードを利用した際の、支払いの仕組みや代金支払いまでの流れをご紹介します。これからクレジットカードを作る方は、ぜひ決済の基礎をしっかりと押さえておいてください。

●クレジットカードの支払いの仕組み

クレジットカード支払いとは、商品・サービスの購入日と、代金の支払いのタイミングが異なる「後払い方式」の決済手段です。一般的な現金払いとは違い、代金の支払いを先延ばしできるメリットがあります。冠婚葬祭で急な出費が生じたとき、単純に手持ちがないときなど、クレジットカードがあると便利です。

クレジットカード利用時の代金は後日、指定の銀行口座から引き落とされます。利用額が確定するのは、毎月設定される「締め日(締切日)」を迎えた後です。クレジットカード会社は、一定期間におけるカード料金の計算を目的に、締め日を設けています。例えば、月末が締め日のカード会社なら、毎月30日あるいは31日を一区切りとし、その月の利用料金を確定させ、翌月に利用分を支払う仕組みです。

●クレジットカードの利用から料金支払いまでの流れ

クレジットカードの利用手順は、次の通りです。

・STEP1:店舗やネットショップでカードを利用する

まずは、店舗やネットショップでクレジットカードを利用します。家族カードでも、クレジットカードと同様に利用が可能です。ネットショッピングの場合、商品代金の支払い方法で「クレジットカード払い」や「クレジットカード決済」を選択しましょう。クレジットカード番号と有効期限、カード名義、セキュリティコードなどの入力が必要です。手続き完了後、店舗からカード会社に対し利用通知が送信されます。通知をカード会社が確認し、不正利用などがなければ、カード会社が代金を立て替えます。これにより、利用者は現金を支払う必要がありません。

・STEP2:締め日にカード利用料金が集計される

先述した通り、カード会社ごとに締め日と支払い日が設定されています。締め日とは、利用期間を一カ月単位で区切り、当月分の利用代金を確定させる日のことです。利用代金が確定次第、カード利用者に利用明細を通知します。
近年は、カードの申込時にWEB明細への登録が行われることがあります。カード会社の公式サイトのWEB明細にて、支払い金額を確認できるため便利です。毎月郵送で紙の利用明細書が欲しい場合は、WEB明細からの切り替えが必要になります。カード利用者は通知内容を確認し、支払い日までに引き落とし代金を登録口座へ入金し、引き落としを待ちます。

・STEP3:支払い日に利用料金が引き落とされる

支払い日当日、カード会社は利用者の登録口座から利用代金を引き落とします。必要残高が不足している場合、基本的に引き落とされません。クレジットカードの支払い遅延状態となり、クレジットヒストリー(利用履歴)にその記録が残ります。登録してある金融機関の残高が、引き落とし金額を下回っていないかを、事前に必ず確認するようにしてください。「残高が数百円不足していた」「支払い日や購入代金を勘違いしていた」など、ささいなミスでも信用情報に傷がつきます。カード代金の引き落としには、細心の注意を払いましょう。

●【シーン別】クレジットカード支払い時の決済の流れ

クレジットカードでショッピングをする場合、利用するシーンによって支払い時の決済の流れが異なります。ここでは、クレジットカードの利用方法を実店舗とネットショップで使用するケースごとにわけてご紹介します。

・コンビニなど店舗でカードのまま利用する場合

まずは、店舗およびネットショップ双方において、クレジットカード決済に対応しているか、所有する国際ブランドが使えるかを確認します。店舗で利用する場合、会計時にクレジットカードを渡すか、カードリーダーなどの専用端末に通しましょう。多くの場合、ここで暗証番号の入力を求められます。入力後に「確定ボタン」を押し、サインすれば決済完了です。

なお、カード会社と「サインレス決済契約」を結んでいる加盟店の場合、暗証番号の入力やサインが不要です。近年はスーパーやコンビニを筆頭に、サインレス決済の対応店舗が数多く登場しています。

・ネットショップで利用する場合

楽天やAmazonなどのネットショップやヤフオクなどのネットオークション、メルカリやラクマなどのフリマアプリでも利用可能です。ネット決済で利用する場合は、決済時に「クレジットカード払い」などを選択し、カード番号・名義人の氏名・有効期限・セキュリティコードなどを入力します。認証後、「注文完了ボタン」を押せば決済できます。なお、ネットショップによっては、クレジットカード情報を保存できる場合があります。カード情報の入力の手間を省けるため、うまく活用するのがおすすめです。

インターネット上で利用する場合は、本人認証のため、セキュリティコードの入力を求められることが多くあります。セキュリティコードとは、カード裏面、または表面にセキュリティコード桁の数字のことです。通常カードの所有者しか知りえない情報であるため、悪意のある第三者による不正利用を防ぐことができます。以前は、カード番号と氏名、有効期限の入力のみでショッピングが可能でしたが、不正利用防止策として設定されました。

・QRコード決済と連携して利用する場合

QRコード決済とは、スマートフォンのアプリでQRコードを提示したり読み込んだりするだけで、簡単に決済できる支払い方法です。この決済方法には銀行口座からの引き落としだけではなく、クレジットカードを連携させることもできます。賢く使えば、残高不足に陥る心配が不要になる、ポイントをより貯めやすくなるなどのメリットがあります。

LINE Payを使うなら、連携することで便利になる「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」がおすすめです。一般的なQRコード決済は、自分のアカウントへ前もって入金しておくことではじめて利用できるようになりますが、LINE Payの場合は、「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」を登録しておくことで、事前チャージせずにお支払いができるようになります。この「チャージ&ペイ」という機能を使うことで、残高が足りなくて操作に手間取る心配もなくなり、スマートに支払いできるようになります。さらに、「チャージ&ペイ」で支払うと、5%のLINEポイント還元が受けられます。(「チャージ&ペイ」でのカードショッピングでの基本還元率は0.5%で、ポイント5%還元の上限は毎月500ポイントまでです。ただし、請求書支払いやオンライン支払いは還元対象外です。)

「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」は、コンビニやスーパーを含む全国のLINE Pay加盟店、またはPayPay加盟店で利用できます。PayPay加盟店の場合、PayPayのQRコードをスキャンするお支払いのみに利用可能です。一部店舗では使用できない場合があるためご注意ください。

年会費が永年無料であるため維持費がかからない点や、一般的なクレジットカードと違ってLINEとの連携機能が豊富な点は、「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」の大きなメリットといえるでしょう。LINEにカードの利用通知が届くため、お金の管理がしやすく、不正利用にも気づきやすいのも嬉しいポイントです。 最短30秒で即時発行ができるため、手元にカードを用意していないときや、財布を忘れて現金がないときにでもお買い物が可能になります。

■クレジットカードの支払いにおける注意点

クレジットカードで支払いを行う場合、現金とは異なる部分に注意が必要です。特に初めてクレジットカードを利用する方は、トラブルになる可能性が高いためしっかり把握しておきましょう。ここでは、クレジットカードの支払いに関する注意点をご紹介します。

●支払い遅延を起こさないようにする

クレジットカードの支払い遅延は、金融事故としてクレジットヒストリーに記録されます。その影響は大きく、今後新たなクレジットカードを作れなくなったり、各種ローンの審査に落ちやすくなったりします。

金融事故でよく見られるのが、ガス料金や電気料金の支払い遅延です。口座振替になっていると勘違いし、口座にお金を用意していないケースが目立ちます。その他には、ETCカードと一体化したクレジットカードの支払いを忘れたり、年会費の入金を忘れたりするパターンもあります。

実際に残高不足などで支払い遅延を起こすと、代金の支払いまでクレジットカードが使えません。その上、遅延損害金なども別途請求されるため、計画的に利用しましょう。アプリから入金する場合、金融機関の営業日であっても口座に反映されるまでに1時間程度かかる場合があります。支払い遅延を避けるために、支払い金額の確定日が過ぎたら、残高を確認しておくのがおすすめです。

●利用限度額に注意する

すべてのクレジットカードには、与信枠(利用限度額)が設定されています。分割払い・リボ払いのように、1つの決済を一定期間にわたって支払う場合は、その分だけ枠を圧迫するため、完済するまで最大で利用可能な金額が減ります。分割払い・リボ払い・ボーナス一括払いなど、支払いを先延ばしにする方法は、限度額を確認してから利用しましょう。同時に元金と手数料、支払い完了時期を把握するため、残高内訳も確認しておきたいところです。

●海外利用は基本的に1回払いとなる

海外でクレジットカードを利用する場合、基本的には一括払いのみとなります。日本で発行したクレジットカードは、海外での支払い方法が一括払いに設定されているのが一般的です。カード会社によっては、後からリボ払いに変更することもできます。

■クレジットカードが使えない場合はどうする?

クレジットカードは便利な支払い手段ですが、時折使えない状況に遭遇することがあります。ここでは、支払い時にクレジットカードが使えなかったときの対処法を紹介します。

●カードをうまく読み取れなくなっている

原因①:カードが劣化している

まず、カード表面の磁気ストライプやICチップの汚れを丁寧に拭き取り、再度試してみましょう。効果がない場合、カードを発行会社に連絡し、新しいカードを取得することを検討してください。

原因②:店舗の端末に問題がある

別のレジを試してみるか、現金で支払うことを検討しましょう。店舗の端末に問題がある場合は、別の端末でクレジットカードが利用できるかもしれません。

●カードが利用停止になっている

クレジットカードの利用停止は、さまざまな理由で発生する可能性があります。以下は代表的な理由です。

・利用限度額に達している

クレジットカードの利用限度額を超えてしまった場合、新たな支払いができなくなります。この場合、支払いをクレジットカード以外で行う必要があります。

・口座残高が不足して引き落としされていない

クレジットカードの支払い額が銀行口座から引き落とされる際、十分な残高がなければ支払いができません。このような場合、クレジットカードの利用が制限されることになっています。その場は他の支払い手段を検討し、口座に支払い金額を振り込みましょう。

・不正利用が検知された

クレジットカード会社は不正利用を検知した場合、カードの利用を一時停止することがあります。この場合、カード会社に連絡し、不正利用の確認とカードの復旧手続きを行う必要があります。

●カードの有効期限が切れている

有効期限が切れたクレジットカードは、新しいカードに交換する必要があります。カード会社から送られてくる新しいカードを受け取り、旧カードを廃棄しましょう。

●暗証番号の入力ミスが起きている

暗証番号の入力ミスが原因でカードが拒否されることがあります。この場合、正確な暗証番号を入力し直すか、カード会社に問い合わせて情報を確認しましょう。

>クレジットカードが使えない原因や対処法については、以下の記事もあわせてお読みください。

■クレジットカードの基礎知識

クレジットカードにはさまざまな種類があり、それぞれ種類ごとに特徴や違いがあるため、目的に合ったものを選びましょう。ここでは、クレジットカードの基礎知識をご紹介します。

●クレジットカードの種類

クレジットカードの種類は、金融機関が発行する「銀行系」、公共交通機関が発行する「交通系」、小売業者が発行する「流通系」の3種類に大別されます。発行者によって特典内容や付帯保険、家族カードの有無などが異なるため、申し込む前にしっかり比較しておきましょう。複数枚所持して、シーンに合わせてポイントやマイルを貯めるのもおすすめです。

また、クレジットカードには、ランク(ステータス)によって種類が分けられる場合もあります。ゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードなどの名称が一般的です。ランクの高いカードは基本的にポイント還元率が高く、特典も充実しているためおトクに利用できる傾向にあります。なかには、カード会社から招待されないと入会できないような、1枚持っているだけでステータスの高さがアピールできるカードもあります。

一般カードの中にもお得なカードは存在します。年会費無料の一般カードは、初めてクレジットカードを持つ人におすすめのカードです。還元率が高めに設定された一般カードは、生活費の支払いなどでお得に使いやすいといえます。法人カードは、法人や個人事業主に向けて発行されます。経費の支払いに使用することで経理業務の効率がアップしたり、ビジネス向けの特典やサービスが充実していたりするため、便利に活用できます。

●国際ブランドとは?

国際ブランドとは、グローバルに使えるクレジットカードのブランドのことです。世界中に独自の決済ネットワークを持ち、対象ブランドのクレジットカードを安全に使える環境が保たれています。代表的な国際ブランドとして、世界トップクラスのシェアを誇るVISAが挙げられます。Mastercard(マスターカード)、JCB、American Express(アメリカン・エキスプレス)なども国際ブランドの代表例です。たとえば海外旅行先で買い物したいときでも、提携している国際ブランドの加盟店なら日本にいるときと変わらず利用できます。

●クレジットカードの本人認証サービス(3Dセキュア)とは?

本人認証サービスとは、WEB上での決済を、より安全に行うための本人認証サービスのことです。3Dセキュアとも呼ばれることもありますが、国際ブランドまたはカード会社により、本人認証サービスの呼称は異なります。設定したIDおよびパスワードの入力が代表的な認証方法です。クレジットカードを契約した本人であることが確認できるため、悪意ある第三者による不正利用防止につながります。

■一括払いだけじゃない!クレジットカードの支払い方法を賢く使いわけよう

クレジットカードは、利用金額に応じて適切な支払い方法を選びましょう。高価な商品・サービスは分割払いやボーナス一括払い、日用品は一回払いと、ケースバイケースの使い分けが大切です。支払い方法によっては、計画的な利用が肝心です。メリットとデメリットをしっかり把握して、便利に活用してください。

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