クレジットカードにサインが必要な理由と、記入する際の注意点

公開日2021.11.11最終更新日 2024.12.03

買物でクレジットカードを利用するときは、カードの裏面のサインが必須です。また、決済手続き時にお店でレシートにサインを記入する場合もあります。署名欄が空欄のカードは利用できない恐れがあり、さらには不正利用のリスクが高まるため、必ず正しい方法でサインを記入しておきましょう。

ここでは、クレジットカードにサインが必要な理由や、記入する際の注意点をお伝えしていきます。クレジットカードは便利ですが、取り扱いには注意が必要です。特に、これから初めてクレジットカードを利用する方は、サインにまつわる基礎知識を押さえておきましょう。

《TOPICS》

■クレジットカードの利用時にサインが必要な箇所と理由
■クレジットカードの裏面にサインするときの注意点
■クレジットカードの決済時にサインする際の注意点
■クレジットカードのサインに関するよくある疑問
■クレジットカードのサインには重要な役割がある

⇒クレジットカードの仕組みついて知りたい方はこちら

■クレジットカードの利用時にサインが必要な箇所と理由

クレジットカードを利用するには、カード裏面の署名欄へサインが必要です。また、決済時にはレシートへのサインを求められます。ここでは、カードを利用する上でサインが必要な理由について解説します。

●クレジットカード利用時にサインが必要な箇所

・クレジットカードの裏面
クレジットカードを発行したら、利用者本人がカードの裏側にある署名欄にサインをします。このとき、サインの表記や書体には特に決まりがありません。ローマ字・漢字・カタカナ・平仮名など、どのような表記でも良いとされています。また、フルネームではなく、イニシャルや名字だけのサイン、名前だけのサインも認められています。筆記体やくずし字など、第三者が解読できないサインも問題なく使用可能です。

・決済時のレシート
クレジットカード決済を行うとき、レシートや売上票(伝票)の署名欄にサインを求められる場合があります。これは、店側が第三者によるカードの不正利用を防止するための決まりです。利用者がサインをすると、店側はカード裏面とレシートのサインを照合し、本人による利用であることを確認します。

●クレジットカードの利用にサインが必要な理由

・裏面に必要な理由
クレジットカードの裏面にサインが必要なのは、カードの悪用を避けて安全に決済をするためです。

サインのないクレジットカードが紛失・盗難の被害にあうと、カードを拾った人が署名して不正利用する恐れがあります。そのため、多くのクレジットカード会社では、署名欄が空欄のクレジットカードを不正利用された場合の損害は、盗難補償の対象となりません。日頃からクレジットカードを安全に利用し、自分自身の損害を最小限に抑えるためにも、クレジットカードの裏面にサインを記入しておくことが大切です。

そもそも裏面にサインのないクレジットカードは、規約違反となり利用できません。店側はクレジットカードの利用者が所有者本人であるか確認できないため、利用を断っても良いというルールになっています。これにより、店側はカードの不正利用によって損害を受けるリスクを避けやすくなります。

新規入会後にカードが発行されたら、忘れないよう最初に裏面にサインを記入しておきましょう。

・決済時に必要な理由
クレジットカードの決済時にサインをするのは、本人確認を行うためです。クレジットカードに記入された筆跡と、決済時のサインの筆跡を確認し、本人が支払ったことを証明する目的があります。店舗によっては、サインの代わりに暗証番号の入力によって本人確認を行うパターンや、少額決済のためサインや暗証番号の入力を省略するパターンもあります。

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クレジットカードの不正利用については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。




■クレジットカードの裏面にサインするときの注意点

クレジットカードの裏面にサインするとき、注意しておきたいポイントをご紹介します。カード会社の利用規約に従って正しい方法で記入するために、こちらでお伝えする注意点を確認しておきましょう。

●油性ペンを使用する

クレジットカードの裏面にサインをするときは、油性ペンを使用しましょう。文字がはっきりと見えやすく、インクが消えたり滲んだりしにくいペンをお選びください。例えば、油性のボールペン・サインペン・マーカーなどを使うと無難です。一方で、水性ペンはサインを記入するのに適していません。水性のインクを使用すると、文字が消えたり滲んで見えにくくなったりする恐れがあるため、ご注意ください。

●所有者本人がサインする

クレジットカードのサインは所有者本人が行う必要があります。基本的に、家族などが本人のサインを真似て代筆することは認められません。必ず自分自身で記入しましょう。一方で、クレジットカードの家族カードを発行するときは、それぞれのカードの所有者が、自分でサインをする必要があります。本会員の方ではなく、利用する家族の方がサインをすることになるため、お間違いないようお気をつけください。

●サインミスをした場合は再発行が必要になる

クレジットカードのサインは、訂正や上書きができません。これは、カードの不正利用を防止するためのルールです。間違ったサインを記入した場合や、サインの表記や書体を変更する場合には、カードを再発行する必要があります。署名欄では二重線を引いたり、文字を修正したりせず、カード会社へ連絡して再発行の申し込みを行ってください。なお、再発行には手数料がかかることに留意しましょう。

●セキュリティコードに被らないように記入する

クレジットカード裏面のサインパネル上にセキュリティコードが記載されているカードもあります。サインの書き方によっては、セキュリティコードの部分に手書き文字が重なってしまう可能性があるため注意が必要です。セキュリティコードはオンラインショッピングの際に手続きで使用するため、契約者本人が番号を読み取れない状態となるのはNGです。

⇒クレジットカードでセキュリティコード(CVV)が使用される理由



■クレジットカードの決済時にサインする際の注意点

クレジットカードの決済時にサインをするとき、注意しておきたいことをご紹介します。正確な内容で決済を行うとともに、滞りなく本人確認を済ませるために、以下のポイントにお気をつけください。

●売上伝票の内容を確認してから決済時のレシートにサインする

会計時、クレジットカードの決済時にサインをするのは、利用者が決済内容に承諾したことを意味します。そのため、店舗ではサインが記入された売上伝票の保管が義務付けられています。伝票に記載された金額や支払い方法などについて、サインをする前によく店員に確認することが大切です。商品やサービスの利用金額に間違いがないか、支払い回数は指定した通りであるかなどをチェックしましょう。

●クレジットカードの裏面と同じサインをする

クレジットカードでの決済時には、カード裏面と同じ表記や書体でサインをしましょう。例えば、カード裏面に漢字でフルネームを記名している場合、決済時のサインを英語のローマ字で記入したり、イニシャルを記入したりするのは不適切です。このように裏面と決済時のサインが一致しない場合には、本人確認ができず 、店側から利用を断られる恐れがあります。本人確認のために、同じサインをするようお気をつけください。


■クレジットカードのサインに関するよくある疑問

日常的にクレジットカードを使用していて、サインについて疑問を感じたことはないでしょうか。以下ではクレジットカードのサインについて、よくある疑問と回答をご紹介します。

●パスポートとクレジットカードは同じサインにする必要がある?

パスポートとクレジットカードは、基本的に別のサインを使ってもOKです。海外では、書類ごとにサインを使い分けるのが一般的となっています。ただし、複数のサインを使い分ける場合は、混同しないよう注意する必要があります。

●カラーのサインパネルにはどのような意味がある?

クレジットカードによっては、カラーのサインパネルが採用されています。デザイン性が高く、セキュリティ対策にも有効とされています。フルカラー印刷による複雑な加工のため、サインを容易に偽造されにくいのが特徴です。

●サインレス決済が可能な場合の条件は?

サイレンレス決済とは、その名の通りサインなしで決済することです。クレジットカードの決済で求められるサインや暗証番号の入力を省くことができます。スピーディーに決済できる方法ですが、利用にはいくつかの条件があります。

条件のひとつが、店舗とカード会社の契約です。サインレス決済はカード会社とサインレス契約を締結している店舗でしか利用できません。これは、店舗を審査し、決済の安全性を保つことが目的です。

また、決済額の条件もあります。一定の金額を超える決済ではサインレス決済は選択できません。サインレス決済の上限額は店舗とカード会社の契約によって異なります。

こうした条件から、コンビニやスーパーなど、混雑しがちで比較的決済額が小さい店ではサインレス決済が活用されています。

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クレジットカードをスーパーで使うメリットについては、こちらの記事をご覧ください。



●サインレス決済のメリット・デメリットは?

サインレス決済の大きなメリットと言えるのが、決済の手間が少なくなり会計がスピーディーになる点です。レジが混み合っている店舗でもストレスなく会計を済ませられます。店舗側にとってもメリットのあるシステムです。

近年普及しているタッチ決済・キャッシュレス決済もサインレス決済のひとつと言えるでしょう。専用端末にクレジットカードをかざすだけで決済が終わるため、手間がかかりません。特に近年は感染症対策として多くの店舗が導入しています。

ただし、セキュリティ面に不安が残る点はデメリットです。そもそもクレジットカード決済のサインは、「所有者自身が決済している」という事実を証明する方法として利用されています。サインレス決済の場合、所有者以外がクレジットカードを使おうとしていても、店舗側としては確認する方法がありません。

サインレス決済に上限が設けられているのは、不正利用による被害額を小さくするためです。また、クレジットカードを紛失した場合はクレジットカード会社に連絡することで、すぐにそのカードを利用停止にできます。

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キャッシュレス化については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。



■クレジットカードのサインには重要な役割がある

ここまで、クレジットカードのサインの基礎知識や、サインをするときの注意点についてお伝えしました。カード決済を利用するためには、カード裏面の署名欄にサインを記入するとともに、決済時の売上伝票にサインを記入する必要があります。これらのサインには、本人確認を行う重要な役割があるため、適切な方法で記入してください。カードには油性のペンで署名し、レシートにはカードと同じ表記や書体でサインします。 クレジットカードを初めて利用する方は、正しいサインの記入方法をはじめとして、カードの使い方について十分に理解しておきましょう。

また、サインに関するよくある疑問とそれぞれの疑問への回答についてもご紹介しました。サインについて、より理解を深めていただけたのではないでしょうか。特に、サインレス決済のメリットとデメリットについてはしっかりと理解しておくことをおすすめします。

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クレジットカードの名義変更についてはこちらの記事をご参照ください。

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