クレジットカードを利用するうえで暗証番号を忘れてしまい決済のときに困ることは意外とよくあることなのです。特に、普段クレジットカードを利用する頻度が低い場合、こういったことはよく起こります。
では、そういった場合は一体どうすればいいのか?今回はクレジットカードの暗証番号に関するよくあるトラブルや暗証番号を忘れてしまったときの対処方法についてご紹介します。
《TOPICS》
■クレジットカードの暗証番号の基礎知識
■クレジットカードの暗証番号で困ったときの対処法
■クレジットカードの暗証番号入力が不要な主なケース
■暗証番号の管理しっかり行い、安心安全にクレジットカードを利用しましょう
■クレジットカードの暗証番号の基礎知識
まず初めに、クレジットカードの暗証番号の基礎知識についてご説明いたします。
●暗証番号とは?
クレジットカードの暗証番号とは、カード作成時にご自身で設定する4桁の番号のことで、PINコードと呼ばれることもあります。海外ATMでの引き出しや、ショッピング、キャッシングの際に入力を求められることがあります。暗証番号は第三者による不正使用を防ぎ、本人が使用していることを確認するために必要とされます。クレジットカードを新しく作成する際に、暗証番号をカード会社に申請して設定します。
また、暗証番号とパスワードを勘違する人もいるかと思いますが、この2つは全く違うものになります。パスワードはカード会社のインターネットサイトにログインする際に必要となる英数字や記号を組み合わせたものを指します。だいたい6文字~16文字のものを設定するようになっています。
●暗証番号の決め方
生年月日、自宅の電話番号や住所の一部、車のナンバー、ゾロ目の番号、連続した番号など、わかりやすい数字の暗証番号は避けた方が良いです。というのも、クレジットカードを紛失・盗難に遭あってしまった際に、推測されやすい暗証番号であると悪用されてしまうことあるからです。また、わかりやすい暗証番号を設定するとカード会社によっては登録できない場合もあります。
暗証番号を決めるときは、自分しか知りえない情報で忘れにくいものを参考に決めると良いでしょう。例えば、生まれた時の体重や好きな歴史上の年号などがおすすめです。暗証番号はとても大切な番号なので、他人に推測されにくい番号を設定して、管理しましょう。
また、クレジットカードを複数作る場合は、それぞれのカードに全て違う暗証番号を設定すれば、より安全です。新しくクレジットカードを作る際は、是非ご留意ください。
■クレジットカードの暗証番号で困ったときの対処法
次に、クレジットカードの暗証番号で困ったときの対処法についてご紹介します。
●暗証番号を忘れた場合
暗証番号を忘れてしまった場合、まずはクレジットカード会社に問い合わせて暗証番号照会の手続きを行いましょう。カード裏面にある連絡先、もしくはカードの会員用サイトから申し込むことができます。カードをお手元にご用意のうえ、ご自身で自動音声サービスもしくはサイト上の案内に従って、操作してください。
手続きから1週間~2週間ほどで、登録済みのご自宅の住所宛に暗証番号通知書が郵送で届きます。また、カード会社によってはネットで即時に照会できる場合がありますので、暗証番号を忘れてしまった場合には是非参考にしてみてください。
●暗証番号を間違えて、カードがロックされた場合
暗証番号の入力を一定回数間違えると、不正利用を疑われ、カードがロックされて利用できなくなります。そのような場合は、カード会社に問い合わせてロック解除の手続きを行いましょう。 カードの種類によっては、再発行しなければならないケースもあります。再発行の場合、使用できる新しいカードが届くまで1~2週間ほどかかりますので、ロックされてしまった場合は早めに対処することをおすすめします。
●暗証番号を変更したい場合
暗証番号を変更したいときは、カード会社に問い合わせて変更手続きを行います。現在日本で発行されているクレジットカードはほとんどICチップが埋め込まれています。ICチップには暗証番号の情報が含まれているので、「暗証番号の変更手続き=カードを新たに作り直す」ということになります。変更手続きの際には、現在の暗証番号が必要になりますので、現在の暗証番号を忘れやすい人は早めに変えておくと良いでしょう。
▼下記が変更手続きの手順となります
①暗証番号変更の書類を取り寄せる
②必要事項と新たな4桁の暗証番号を書き、返送する
③新たな暗証番号が書き込まれたICチップのクレジットカードが届く
新しいクレジットカードが届くまでは、手元にある古いカードを使ってショッピングができます。しかし、カード会社によっては古いカードを返送しなければならないところもあるので、確認しておきましょう。
、新しいカードが届くまでには、だいたい2~3週間ほどかかるので、変更が必要なさいは早めに手続きを行ってください。
■クレジットカードの暗証番号入力が不要な主なケース
最後にクレジットカードの暗証番号入力が不要なケースをいくつかご紹介します。
●サインによる決済
お店のカード専用端末を利用しない場合、手書きのサインのみで決済できることがあります。しかし、ICチップ月のクレジットカードの場合は、端末を利用することが一般的ですので、それ以外のカードをご利用されている人は試してみてはいかがでしょうか。
●ネット通販での利用
ECサイトなどでのショッピングでは暗証番号は不要となるケースが一般的です。ただし、カード裏面に記載されている3桁のセキュリティコードが必要になる場合があるので、オンラインショッピングでカード決済する際はこの点についてご留意ください。
また、ネット通販の中には詐欺まがいのことをする悪質なサイトも存在するので気を付けましょう。クレジットカードを利用する際、カード番号や有効期限だけでなく、セキュリティコードや本人認証を求める慎重なサイトであるか、しっかり見極めましょう。
●サインレス決済の導入店舗での利用
サインレス決済とは、クレジットカードの利用時にサインや暗証番号の入力が不要な決済のことです。ただし、一定の上限額を超える場合は暗証番号が必要なことがありますので、ご注意ください。また、サインレス決済が利用できるのは、カード会社とサインレス決済契約をしている店舗に限られます。
一般的に、サインレス決済はスーパーやコンビニ、高速道路の料金所などで導入されることが多いです。理由としては、サインや暗証番号入力を省略することで行列を解消して回転率を上げるためです。
また、サインレス決済のひとつとして、カードを端末にかざすだけで利用できるタッチレス決済(非接触決済)に対応する店舗もあります。
▼サインレス決済についてはこちらの記事でも紹介しています。是非ご覧ください。
■暗証番号の管理しっかり行い、安心安全にクレジットカードを利用しましょう
お支払いの際に、暗証番号がわからなくなると、慌ててしまうこともあると思います。そのようなケースに備えるためにも、本記事を参考までにご一読いただけますと嬉しいです。
暗証番号は、クレジットカードを安心・安全に利用するための非常に大切な情報なので、日ごろからきちんと管理を行いましょう。万が一忘れてしまった場合は放置せず、必ずカード会社に問い合わせて必要な手続きを行ってください。
また、ご自身が暗証番号を忘れてしまう場合やカードの紛失・盗難の他に、海外旅行もカードのセキュリティにまつわるトラブルの原因が潜んでいます。
例えば、海外旅行中に警察官を装った詐集団が旅行者に対しパスポートやクレジットカード情報の提示を求め金銭をだまし取る被害などがあります。しかし、警察官がカード情報の提示を求めることはほぼ考えられないので、見知らぬ人が近づいてきた場合は、できる限り関わらないようにしましょう。
それから、ATMを利用するときにも注意が必要です。特に、暗証番号を入力する際は周囲をよく確認して、暗証番号を見られないようご注意ください。