クレジットカードとプリペイドカードの違いは?特徴や併用のメリット

公開日2023.04.14最終更新日 2024.12.04

クレジットカードとプリペイドカードは、両者ともに現代社会で欠かせないものとなって います。どちらも支払い手段として使用するものですが、支払い方法や特徴など、その違 いは明確にあります。しかし、どちらのカードが自分に合っているのか分からないという 方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、クレジットカードとプリペイドカードを 比較し、それぞれの特徴や利点について解説していきます。2 枚のカードの効果的な併用 方法もご紹介しますので、カード発行でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

《TOPICS》

■クレジットカードとプリペイドカードの定義
■クレジットカードとプリペイドカードの特徴
■クレジットカードとプリペイドカードの違い
■クレジットカードとプリペイドカードの併用で得られるメリット

■クレジットカードとプリペイドカードの定義

クレジットカードとプリペイドカードは、支払い手段として広く用いられていますが、その性質や使い方には大きな違いがあります。まずは、それぞれのカードの定義と特徴を解説します。

●クレジットカードとは?

クレジットカードは、商品やサービスを購入した後に支払いを行う後払いのカードです。 加盟店でカードを提示することで、現金を持ち歩かずに買い物を楽しむことができます。 使った分のお金は月単位でまとめられ、翌月以降に請求される仕組みです。カードには使 用者の年収や使用状況などに応じて上限金額が定められています。

●プリペイドカードとは?

プリペイドカードは、料金を事前チャージという形で前払いするカードです。利用者は事 前にカードに代金をチャージしておき、入金したチャージ金額の範囲内で支払いに利用で きます。プリペイドカードには主にチャージ方法が異なる2 種類があり、「使い切り型」 と「チャージ型」に分けられます。

使い切り型は、事前にお金がチャージしてあるカードを購入するタイプで、一度使い切っ たら再チャージはできません。チャージ型は、必要に応じて何度でもチャージが可能なタ イプです。これにより、使いすぎる心配がなく、現金を使う感覚でカードを利用すること ができます。

■クレジットカードとプリペイドカードの特徴

インターネットショッピングや店舗での買い物で使えるカードを発行するなら、まずはそれぞれのカードの特徴をしっかり把握しておきましょう。ここでは、クレジットカードとプリペイドカードの特徴を簡単に説明していきます。

●クレジットカードの特徴

・支払いが後払い

クレジットカードは、購入した商品やサービスの代金を後で支払うことができます。支払 い期限があり、期限内に支払わないと利息がかかる場合があります。支払い時の状況を考 慮して、分割払いやリボ払いなどの支払い方法を選択することも可能です。

・利用限度額が設定される

クレジットカードは、発行される際に年齢や職業、年収など、使用者の情報が審査され、 カード会社により利用限度額が設定されます。利用限度額を超えると、カードが使用停止 になる場合があるため注意しましょう。

・ポイントやマイル、キャッシュバックが付与される

クレジットカードは、利用金額に応じてポイントやマイル、キャッシュバックが付与され る場合があります。これらの特典を活用することで、お得にカードを利用することができ ます。現金よりもお得に買い物できるのは大きな特徴だといえるでしょう。

・海外旅行に便利

国際ブランド対応のクレジットカードは、国内旅行はもちろん、海外旅行にも便利です。 旅行先で現金を持ち歩くことによるリスクを避けられます。また、カードによっては特典 として海外旅行保険が自動付帯されている場合があり、海外旅行時に必要な現地通貨の引 き出しもできます。

●プリペイドカードの特徴

・支払いが前払い

プリペイドカードは、事前にお金をチャージすることで使用可能となりますが、その金額 範囲内でしか利用できない仕組みです。前払い式のため、使いすぎを防げるのが特徴と なっています。また、支払い期限の心配や利息の心配がありません。

・利用限度額を自分で設定できる

プリペイドカードは、チャージ金額を自分で自由に決められます。チャージした金額が利 用限度額となるため、意図せず使いすぎることを防止することが可能です。毎月決まった 金額をチャージして計画的に使うといった、お小遣いの管理などの場面にも適しています。

・キャッシュレス決済に便利

プリペイドカードは、キャッシュレス決済に便利です。カード自体がポイント還元の対象 になっている場合があり、チャージ時に特典が付与されることもあります。現金を持ち歩 かずに済むことや、現金よりもお得に買い物できることなども特徴の一つです。

・就学前のお子さんにも使える

プリペイドカードは、本人確認や同意書などが不要で、就学前のお子さんにも発行可能で す。保護者が必要金額をチャージしておけば利用できるため、小さなお子さんでも自由に 買い物ができるようになります。初めてのキャッシュレス決済にもおすすめです。 このように、クレジットカードとプリペイドカードにはそれぞれ特徴がありますが、どち らがお得かというと、個人のライフスタイルや利用目的によって異なります。利用シーン に応じて選ぶと良いでしょう。

■クレジットカードとプリペイドカードの違い

クレジットカードとプリペイドカードには異なる特徴があることが分かりました。ここでは、それぞれを比較しながら違いについて確認していきましょう。

●利用可能な場所

クレジットカードは、ほとんどの場所で利用が可能です。一方、プリペイドカードは、利 用できる場所が限定される場合があります。特に海外で利用する場合には、プリペイド カードの利用が制限されることがあるため、クレジットカードの利用がおススメです。

●ポイント還元率

クレジットカードは、ポイント還元率が高いものが多く、日常生活での支払いをすること でポイントを貯めることができます。貯めたポイントは、ギフトカードに交換できたり支 払いに充てたりできます。一方、プリペイドカードにはポイント還元の仕組みがないため、 ポイント還元を重視する場合にはクレジットカードの利用がおススメです。

●利用限度額

クレジットカードは、利用限度額が決められているため、使いすぎに注意する必要があり ます。一方、プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額分しか利用できないため、 予算管理がしやすく、使いすぎを防ぐことができます。ただし、オートチャージ機能を使 用する場合は、利用した分だけチャージされる仕組みとなるため注意が必要です。

●年会費

クレジットカードには年会費がかかる場合がありますが、ポイント還元率が高いものや特 典が充実しているものなど、年会費以上のメリットがある場合もあります。一方、プリペ イドカードには年会費がかからない場合がほとんどです。ただし、クレジットカードの中 にも条件に応じて年会費が無料となるカードがあるため、負担を抑えたいなら年会費に注 目してカードを選ぶと良いでしょう。

●入会時の審査

クレジットカードの場合、一般的に入会時に信用情報や収入などの情報を提出する必要が あり、信用価値を評価されます。クレジットカード会社は、この情報を元に、利用者が貸 付金を返済できるかどうかを判断します。信用価値が高いほど、より高い利用限度額が与 えられることを押さえておきましょう。

一方、プリペイドカードは、利用者が事前にチャージした金額以内での利用に制限される ため、信用価値の審査は行われません。そのため、プリペイドカードはクレジットカード よりも利用者にとって容易に取得できるといえます。

●キャッシング

クレジットカードは、キャッシング機能があり、現金を引き出すことができます。一方、 プリペイドカードにはキャッシング機能がないため、現金を引き出すことはできません。 キャッシング機能が不要な場合は、クレジットカードの入会時に機能をつけない選択もで きるため、設定を確認しておきましょう。

以上のように、クレジットカードとプリペイドカードにはそれぞれ特徴があります。どち らがお得かは、自分の利用目的や使い方によって異なるため、自分に合ったカードを選ぶ ことが重要です。

■クレジットカードとプリペイドカードの併用で得られるメリット

クレジットカードとプリペイドカードには夫々メリットがあるため、状況に応じて使い分けることで、よりお得に活用できる可能性があります。ここでは、クレジットカードとプリペイドカードを併用することで得られるメリットについても解説します。

●支払い方法の選択肢が増える

クレジットカードとプリペイドカードを併用することで、支払い方法の選択肢が増えます。 例えば、高額な買い物をする場合には、クレジットカードで支払い、日常的な支払いには プリペイドカードを使うことで、利用限度額や予算管理をしやすく、お得感を増すことが できます。

●海外旅行での利用がしやすくなる

クレジットカードとプリペイドカードを併用することで、海外旅行での利用がしやすくな ります。クレジットカードは海外でも利用可能ですが、プリペイドカードの利用が制限さ れる場合があるため、両方持っていると、利用できるカードを選択することができます。

●ポイント還元率を最大限に活用できる

クレジットカードとプリペイドカードを併用することで、ポイント還元率を最大限に活用 できます。たとえば、高額な買い物をする際には、ポイント還元率の高いクレジットカー ドを選ぶのがおすすめです。日常的な支払いにはポイント還元のないプリペイドカードを 使うことで、ポイントを効率的に貯めることができます。

●セキュリティー面で安心感が増す

クレジットカードとプリペイドカードを併用することで、セキュリティー面での安心感が 増します。クレジットカードは、不正利用された場合には、適切な手続きをすることで被 害を最小限に抑えることができます。一方、プリペイドカードは、あらかじめチャージし た金額しか利用できないため、不正利用される可能性が低く、セキュリティー面での安心 感が増します。

■クレジットカードとプリペイドカードを併用してお得に活用しよう!

今回は、クレジットカードとプリペイドカードのそれぞれの使い方や特徴について解説してきました。クレジットカードは支払いが後払いで、ポイントやマイル、キャッシュバックなどが付与される反面、利用限度額や利息がかかるなどのリスクがあります。一方、プリペイドカードは前払いで、利用限度額が設定されており、リスクが少ない代わりにポイントや特典の付与が限られています。自分のライフスタイルや使い方に合わせて、クレジットカードとプリペイドカードを使い分けてお得感や利便性を最大限に活用していきましょう。

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