
現代のキャッシュレス社会では、様々な決済手段が登場しています。中でも、クレジットカードと電子マネーは、便利で広く利用されています。日々の生活のお金のやり取りのほとんどをキャッシュレスで行う方も多くなってきています。
今回は、電子マネーにはさまざまな種類があるので、主要な電子マネーのしくみや特徴と、便利な使い方について解説します。
《TOPICS》
■電子マネーの種類と特徴
■電子マネーの支払い方式について
■電子マネーとクレジットカードの連携が便利
まとめ
■電子マネーの種類と特徴
電子マネーは種類が多くそれぞれ特徴が異なる為、どの電子マネーが自分に合っているのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。まずは、電子マネーの種類と特徴を理解して自分に合った電子マネーはどれなのかを確認していきましょう。
●交通系電子マネー
交通系電子マネーは、公共交通機関での利用に特化した電子マネーで、主に電車やバスの運賃支払いに利用されます。代表的なものとしては、JR東日本が発行するSuicaやPASMOなどがあります。これらの電子マネーは、都市圏を中心に広く普及しており、多くの駅やバス停などで利用が可能です。
●流通系電子マネー
流通系電子マネーは、一般的な買い物や飲食店での支払いに利用される電子マネーです。代表的なものとしては、イオンが発行するWAON、セブン&アイ・ホールディングスが発行するnanacoなどがあります。これらの電子マネーは、各社の提携店舗でのみ利用が可能で、一部のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、飲食店、ドラッグストアなどで利用ができます。
●クレジットカード系電子マネー
クレジットカード系電子マネーは、クレジットカードクレジットカードを連携させて利用する電子マネーを指します。
クレジットカード系の電子マネーで決済をすると、電子マネーと紐付いているクレジットカードが利用され、後日クレジットカード会社から請求される仕組みとなっています。クレジットカードとの連携により、利用のしやすさやポイント還元などの特典があるため、日常的な支払いに利用されることが多くなっています。
●QRコード系電子マネー
QRコード系電子マネーとは、スマートフォンのアプリでQRコードを読み取ったり反対に店舗に掲示してあるQRコードを客が読み取ったりすることで支払いができる電子マネーのことです。主なものとしてPayPayが挙げられます。
QRコードを店舗で掲示している場合が多く、その場合はスマートフォンさえあれば、簡単に利用することができるので便利です。
また、QRコードで支払いをするため、個人情報が漏洩するリスクが低く、セキュリティが高いとされています。
■電子マネーの支払い方式について
電子マネーには、支払い方式にも様々な種類があります。電子マネーを使う場合、自分のライフスタイルや使い方に合わせて、最適な支払い方法を選択することが重要となりますので、電子マネーの支払い方式についても確認しておきましょう。
●プリペイド方式(事前にチャージが必要)
プリペイド方式の支払い方法は、あらかじめチャージした金額分の電子マネーを利用して支払いを行うタイプのことを指します。
プリペイド方式の電子マネーは、利用する分だけあらかじめチャージするため、予算を決めて利用することができます。
ただし、あらかじめチャージした金額以上の支払いができないため、購入予定額をしっかりと把握しておく必要があります。
●ポストペイ方式(後払い)
ポストペイ方式の支払い方法はクレジットカードを電子マネーに紐づけておくため、プリペイド方式のようにあらかじめチャージする必要がなく、利用する場合に手間がかからないので、使い勝手が良いという特徴があります。ただし、あとで支払いが発生するため、利用した額を把握しておくことが重要です。また、クレジットカードは利用限度額が設定されているため、利用限度額を超えないように注意する必要があります。
●デビット方式(即時払い)
デビット方式の支払い方法は、電子マネーを銀行口座と紐付けておく為、決済が行われたらすぐに銀行口座から代金が引き落とされる仕組みになるので、クレジットカードを利用していない方でも事前チャージ不要で利用できるというメリットがあります。また、銀行口座に入っている残高からの引き落としとなる為、使いすぎる心配がありません。
■電子マネーとクレジットカードの連携が便利
電子マネーとクレジットカードは、両方ともキャッシュレス決済の手段ですが、それぞれに異なる特徴があります。異なる特徴を持つ電子マネーとクレジットカードを連携することで電子マネーをますます便利に使うことが出来るようになります。例えば、日常的な小額の支払いには電子マネーを使い、大きな買い物や旅行などにはクレジットカードを使うといった使い分けができます。また、電子マネーとクレジットカードが同じアプリやサービスで管理できる場合、使い勝手も良くなります。