多くの人が普段から利用しているクレジットカード。しかし、「クレジットカードの名義人」に関しては、正直よくわかっていない方もいるのでは?実は、この「名義人」というのがクレジットカードを利用するうえでかなり重要なポイント。「クレジットカードの名義人とは何か」、「クレジットカードの名義人は誰か」をしっかりと把握しておかないままカードを利用していると、カード会社が設けた利用規約に違反してしまう可能性や、トラブルが起こっても補償対象にならない可能性もあるのです。今回は、みなさまに安心・安全にクレジットカードを利用していただくために「クレジットカードの名義人」について解説します。
《TOPICS》
■クレジットカードの名義人とは?
■クレジットカードの名義人に関係する主な手続き
■クレジットカードの名義人に関するよくある疑問
■「名義人」 はクレジットカードにとって非常に重要ということをお忘れなく!
■クレジットカードの名義人とは?
まず初めに、クレジットカードの「名義人」についての定義および基礎知識について解説します。
●クレジットカードの名義人の定義
みなさんが使っているクレジットカードには、必ず「名義人」の記載があります。クレジットカードの名義人とは、カードを利用できる権利者のことを言います。一般的に、クレジットカード会社の審査を通過し、会員として登録されている人や、カードの表面にローマ字表記で刻印されている名前の人のことを指します。
●クレジットカードの名義人と家族の関係
クレジットカードは名義人の信用情報に基づいて発行されているため、基本的にクレジットカードを利用できるのは名義人本人のみとなり、たとえ家族でも利用できないこととなっています。しかし、名義人の信用情報で「家族カード」を申し込むことはできます。
例えば、クレジットカードの盗難や不正利用などのトラブルに遭った際は、相応の補償を受けることができます。しかし一般的に、家族や同居人にクレジットカードを貸与して不正利用などのトラブルが生じても、補償の対象にならないのでご注意ください。理由としては、カード名義人の身近な人の利用を補償の対象にすると、本人が故意にカードを貸したり渡したりした場合なども補償をしなければならなくなるからです。
■クレジットカードの名義人に関係する主な手続き
次にクレジットカードの名義人に関係する主な手続きについてご紹介いたします。
●新規作成
クレジットカードを新規作成する場合、本人確認書類を用意して、申込書とともにカード会社に送付する流れになります。カード会社は受け取った書類の情報を元に本人確認を行います。そして本人確認後に、カードの利用歴などといった 信用情報の調査や、勤務先の在籍確認など、独自の基準に基づきカードの発行可否を慎重に審査します。そのため、クレジットカードの名義人は申込者本人であることが大前提となり、他人の名義でカードの発行・利用はできないのです。 しかし、これらは全てのクレジットカード会社に当てはまるわけでもありません。カード会社によってはこの手続きを簡略化して、即日発行する場合もあります。カード会社の審査基準を満たせば、クレジットカードを新規作成することができます。
●氏名変更
クレジットカードを既に所持していて、結婚や離婚などの理由により氏名が変わる場合、名義の変更が必要になります。クレジットカードの利用規約には、登録情報に変更が生じた場合には速やかに手続きを行うといった項目も含まれています。名義変更は、登録情報の変更に該当するため、速やかに変更手続きが必要となります。
氏名のほかに、住所や勤務先が変わる場合もカード会社で変更手続きが必要です。理由としては、住所変更手続きをしていないと、新しいクレジットカードを受け入れないことがあるためです。
クレジットカードには有効期限があります。期限はカード会社によるものの、一般的には5~7年ほどです。有効期限が近づくと、カード会社から新しいカードが送られます。このときにもし、住所が変わったにもかかわらず、変更手続きをしていないと、当然ですが新しいカードが新住所に届きません。そして、気付かないうちに他社の手に渡って悪用されたり、新しいカードの有効期限までもが過ぎてしまったりする可能性があるのです。そのため、登録情報の変更手続きは速やかに行うようにしましょう。
また、勤務先が変わると支払い能力に影響があるため、こちらも変更手続きを行わなければなりません。氏名、住所、銀行口座、勤務先などカード発行の際に登録した情報の変更手続き漏れがないように注意しましょう。
●家族カードの発行
家族カードとは、クレジットカードを契約者である本会員の家族に対して発行されるカードです。「家族」の定義はカード会社によって異なりますが、一般的に配偶者と扶養家族が含まれていることを指します。家族カードの名義人は本会員ではなく、対象となるそれぞれの家族になります。ですので、名義人ではない本会員や他の家族は家族カードを使用することができません。この点もご注意ください。
■クレジットカードの名義人に関するよくある疑問
ここからは、クレジットカードの名義人に関するよくある疑問をいくつかピックアップしてご紹介していきます。
●引き落とし口座とクレジットカードの名義人は同一でなければならない?
クレジットカードの利用料金は、あらかじめ指定した銀行口座から引き落とされます。そしてこの引き落とし口座とクレジットカードの名義人は、原則的に同一でなければなりません。名義人が異なる場合、引き落としできず支払い延滞となることがあるため要注意です。
実はカード登録情報の変更手続きを行う際に、落とし穴となっているのが銀行口座の名義変更です。クレジットカードの名義変更を済ませていても、銀行口座の名義は旧姓のままだと、カードの支払日に指定した口座から引き落としができなくなってしまいます。そうなると、支払い遅れが生じて信用情報に傷がついてしまう恐れがあります。結婚や離婚で姓が変わった場合、銀行口座の名義変更手続きも忘れずに行いましょう。
しかし、家族の口座名義であっても引き落としに対応する会社もありますので、口座を引き落とし先として紐づける際には事前に確認しておくと良いと思います。
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クレジットカードの引き落としや残高不足などについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
●名義人の表記は漢字?ローマ字?
通販サイトでネットショッピングをするときに、支払方法としてクレジットカードを選択する際、カード情報の入力を求められるかと思います。その場合は、原則的にローマ字を入力します。ただし、店舗でクレジットカード決済をする際にサインを求められる場合は、カード裏面の署名と同じ文字でサインを行います。カード裏面に記載する署名は漢字や平仮名、片仮名、ローマ字などを問わず使用できます。
カード裏面にサインをしておかないと、トラブル発生時に補償されない場合があるので、カードを受け取ったらすぐに裏面の署名欄へ名前を記入しましょう。
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■「名義人」 はクレジットカードにとって非常に重要ということをお忘れなく!
いかがでしたか?ここまで読んでいただけば、クレジットカードの名義人が如何に重要なポイントか、お分かりになっていただけたかと思います。
クレジットカードは、原則的にそのカード名義人本人のみが利用できます。もし名義人以外の方がカードを利用してトラブルが発生した場合、たとえ家族や同居人など信頼をおける間柄であっても損害補償はされません。同じく、カード裏面にサインがない場合も補償されない可能性があるので、クレジットカードを受け取ったらすぐに裏面の署名欄へ名前を記入してください。
また、会社によっては例外もありますが、引き落とし口座の名義人とクレジットカードの名義人は同じでなければならない場合が多いので、しっかりと確認しましょう。
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