リボ払いとは?分割払いとの違いや種類、メリット・デメリットは?

公開日2022.03.10最終更新日 2024.12.04

クレジットカードの返済方法である「リボ払い」は、利用代金の返済を毎月一定にできるため、大きな買物をしても支出を管理しやすい支払方式です。しかし、長期的に考えると、支払総額が大きくなってしまう傾向があります。そのため、メリット・デメリットを把握し、リボ払いについて正しく理解したうえで利用することをおすすめします。

こちらでは、クレジットカードのリボ払いに関する概要や、種類、メリット・デメリットについてお話しします。リボ払いを安心して使うためには、基本的な仕組みの理解が不可欠です。クレジットカードの契約を予定している方や、リボ払いについて気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

《TOPICS》

■リボ払いの基礎知識
■リボ払いのメリットとデメリット
■【場面別】リボ払い利用時の注意点
■「メリット・デメリットをおさえてリボ払いを賢く利用しましょう」

■リボ払いの基礎知識

まずは、リボ払いの方式について基本的な知識をおさえておきましょう。リボ払いの特徴や一般的な分割払いとの違い、リボ払いの種類についてお話しします。

●リボ払いとは?

リボ払いとは、クレジットカードにおける支払方法の一種で、「リボルビング払い」の略称です。リボ払いを利用すると、カード利用時の金額や回数にかかわらず、月々の返済額をある程度一定額にできます。利率に応じた金利とともに、元金を返済していく方法です。

リボ払いでは利息が発生するため、支払期間が長期にわたると、支払総額が高額になりやすい点が注意点として挙げられます。返済計画性を考慮した上で利用するのが基本です。

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●リボ払いと分割払いの違い

リボ払いと分割払いは、いずれもカードの利用額を複数回に分けて支払う方法です。

リボ払いは毎月の支払い金額額をある程度固定化できる反面、回数は決まっていないため、支払期間が長期化しやすい傾向があります。分割払いは支払回数が決まっており、利用分にもよりますが月々の負担が大きくなることがあります。

一概にどちらが優れていると決めることはできません。それぞれの長所・短所を理解し、ケースによって使い分けることが大切です。

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●リボ払いの種類

リボ払いは「定額方式」と「残高スライド方式」の2種類に大別されます。

定額方式は、支払残高にかかわらず一律の金額を返済するオーソドックスな方式です。月々の負担は軽減できますが、支払が長期化しやすい傾向があります。また、利息がかかる結果、支払総額が大きくなりやすい返済方式です。

残高スライド方式は、返済金額の残高が特定の金額を上回る(または下回る)場合に、月々の支払額が変動する方式です。支払残高によって、支払額が段階的に変わっていきます。残高がいくらになると支払額がいくらになるのか、といった設定はクレジットカード会社によって異なるため確認が必要です。利用に際しては、クレジットカード会社の契約内容を詳細に確認する必要があります。

一般的にリボ払いはショッピングの支払いに用いられますが、キャッシングの場合にも利用できます。利用にはクレジットカード会社による審査が必要で、カード発行時の審査とは別の扱いとなります。毎月、一律の元金と利息を弁済金として支払っていく方式です。1万円単位での返済となることが一般的です。

■リボ払いのメリットとデメリット

リボ払いにはメリットもありますが、利用する場合はデメリットも知ったうえでよく検討することがポイントです。以下では、リボ払いのメリットとデメリットについて解説します。

●メリット

・月々の支払い負担を軽減できる
高価な買物などはリボ払いにすることで、分割払いよりも月々の負担を減らせるケースがあります。また、毎月の支払金額をコントロールしやすいため、家計管理を簡単にできる点もメリットです。

・余裕がなくても買物やサービス利用ができる
手元に現金がなく、来月の支払いが多額になる場合であっても、買物やサービス利用ができます。月々の支払額を可能な範囲で設定できるため、無理のない支払計画が立てられます。

・繰上返済で利息負担を軽減できる
余裕があるときは繰上返済をすることで、残高を早く減らせます。支払期間を短縮できれば、利息を含めた支払総額が少なくなるため、金銭的に余裕がある月は積極的に支払うとお得です。

●デメリット

・金利手数料が高めに設定されている
クレジットカード会社によりますが、原則としてリボ払いは分割払いよりも手数料率が高めに設定されています。利用額に応じて利息が膨らみ、返済負担が大きくなりやすいため、無計画な利用は禁物です。

支払い総額を把握したうえで利用するかどうか慎重に検討しましょう。場合によっては、通常の分割払いも比較検討してください。今すぐ必要な買物ではない場合は、ある程度貯金額がたまるまで待つのもひとつの選択肢です。

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・支払いが長期化しやすい
毎月の支払額を一律にコントロールできる反面、分割払いやボーナス払いなどに比べて元金は減りにくい点がデメリットです。支払いの長期化により、結果的に支払総額も増えることになります。支払いが終わってから振り返ると、商品やサービスの額に対して大きな額を支払っていることも少なくありません。

■【場面別】リボ払い利用時の注意点

リボ払いは注意して利用しなければならない返済方法です。無計画に利用すると、返済で苦しむケースがあります。以下では、リボ払い利用時の注意点を場面別にご紹介します。

●カードを作成するとき

カードを作成した段階で、リボ払いの特徴や仕組みを正しく把握しておくことが大切です。リボ払いは使い方を誤ると長期返済などに悩まされるケースがあります。支払額が一律であるため、お金を使っている感覚が薄れてしまう人も少なくありません。リボ払いに関する正しい知識を身につけることで、計画的に利用できるよう備えましょう。

リボ払いを利用する予定がない場合も、基本的な仕組みについては知っておくことが大切です。将来的にどんな買物で 必要になるかはわかりません。リボ払いは、収入が少ない場合も十分な額の貯金をすることなく買物ができる便利なサービスです。突発的に大きな買物をすることになったケースに供えて、あらかじめリボ払いの仕組みについて理解しておくことをおすすめします。

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●カードを受け取ったとき

カードを受け取った際は、同封書類でリボ払いの利用限度額や利率を確認しましょう。クレジットカード会社によっては、公式サイトで利用金額を指定してリボ払いのシミュレーションをすることができます。実際にリボ払いを利用する際の月々の返済額や手数料、返済期間などを確認できるため、将来的に利用するケースに備えておくことをおすすめします。

●カードを利用するとき

リボ払いは利息など計画性が重視される支払い方式であるため、やみくもに使うことは避けたほうが良いでしょう。基本的に、毎日の買物やサービスなど、細々とした出費で使うことは推奨されていません。ある程度大きな支払いに限定して使用するのが望ましいでしょう。また、通常の分割払いも比較し、どちらが無理なく返済できるのか、利息を含めた支払総額を許容できるのか、について慎重に検討してください。

リボ払いの申請をした場合は、WEB明細や紙の利用明細でリボ払いの毎月の利用状況を確認してください。リボ払いの手数料まで漏れなく確認し、返済完了まではカードの利用管理を徹底することが重要です。

また、収入に余裕がある場合は積極的に繰上返済しましょう。繰上返済することで、リボ払いの支払総額が少なくなっていきます。

■「メリット・デメリットをおさえてリボ払いを賢く利用しましょう」

大きな買物では、通常の分割払いとあわせてリボ払いを検討しましょう。賢く利用すれば、支払いの負担を大きく軽減できます。一括では支払えないような高額な買物も可能です。一方で、いくつかのデメリットがある点は留意してください。手数料や支払いの長期化から、支払総額が大きくなってしまう傾向があります。利用者に計画性が求められる支払い方法です。また、支払い後も明細の定期的なチェックが必要です。

クレジットカードを契約したい場合は、普段使いでの便利さにあわせて、リボ払いでの使いやすさも検討して各社のカードを比較しましょう。

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