クレジットカードの支払いを延滞したらどうなる?リスクと対処法は?

公開日2022.03.31最終更新日 2023.09.19

クレジットカードを利用する人なら、誰しもが延滞してしまった場合にどうなるのか、気になるのではないのでしょうか?
クレジットカードは、毎月決まった日にちに利用額の引き落としが行われますが、その日までに引き落としに必要なお金を準備できていないと、支払いを延滞してしまうことになります。そうなると、信用情報に傷がついてしまい、ローンを組むときや新たにクレジットカードを発行するときに審査が下りなくなってしまう可能性があります。しかし、こういった大きなリスクがあるにもかかわらず、実際は支払い遅延が起きるとどうなるのかについて、具体的に分かっていない人も多いかと思います。

そこで、今回は、クレジットカードの支払いが延滞した場合に起こりうることや、延滞してしまった際の対処方法について説明します。
もちろん支払いを延滞させないことが1番大事ですが、万が一そうなってしまったときの参考にしてみてください。

《TOPICS》

■クレジットカードの支払い延滞の主なリスク
■クレジットカードの支払い延滞時に起こること
■クレジットカードの支払い延滞時の対処方法
■クレジットカードの支払い延滞を防ぐ方法
■支払いを延滞させないためにも、計画的なご利用を心がけましょう

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■クレジットカードの支払い延滞の主なリスク

まず最初に、クレジットカードの支払いを延滞してしまった際に考えられる主なリスクについてご紹介します。

●クレジットカードが利用できなくなる

クレジットカードの引き落とし日の支払いを延滞してしまうと、そのカードが利用できなくなる可能性があります。一般的に、1日でも延滞すると翌日から利用停止になり、延滞金額を支払った後、また利用できるようになる場合が多いです。利用停止期間中に、公共料金や携帯電話料金などをクレジットカード払いにしていると、これらの料金も滞納扱いとなりますので、くれぐれも支払いを延滞しないように気を付けましょう。

●遅延損害金が発生する

また、クレジットカードの支払いを延滞した場合は、遅延損害金がかかります。遅延損害金は、延滞日から支払いまで1日単位でかかり、遅延損害金の利息は一般的にカードローンのキャッシングの利率よりも高いことが多いです。

▼遅延損害金の計算方法は下記になります
「支払いを延滞している金額」×「遅延損害金の年率」×「延滞日数」÷365

この式からわかるように、支払い遅延分の金額が大きければ大きいほど、延滞日数が長ければ長いほど、遅延損害金の金額は大きくなります。本来支払うはずがなかった分の金額を余分に支払うのは、大変勿体ないので、期日通りにカードの支払いを行うようにしましょう。

●信用情報機関に情報が残る

そしてクレジットカードの支払いを延滞してしまった際に、最も恐ろしいリスクが信用情報に傷がついてしまうことです。
クレジットカードの支払い状況は、信用情報機関というところで管理されています。信用情報とは、クレジットカードや各種ローンなどの契約内容や支払い状況といった取引を記録した個人情報のことです。
日本にある信用情報機関には、「CIC」、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」、「日本信用情報機構(JICC)」の3つがあります。クレジットカード会社の多くは「CIC」に加盟しており、ここに登録されている信用情報を審査基準にしてカードの発行を行っています。
支払い延滞などの情報は、信用情報機関に登録され、情報が削除されるまで5年間かかると言われています(短期の延滞は2年間ほどです。)そして、長期延滞や延滞を繰り返していると信用情報機関に「金融事故」として登録され、俗に言うブラックリスト入りの状態になります。そうなると、クレジットカードの新規作成や、ショッピングローンや住宅ローンなどの各種契約が難しくなりやすいです。ご自身が将来不便な目に遭わないためにも、クレジットカードの支払いを延滞しないようにしましょう。

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■クレジットカードの支払い延滞時に起こること

次に、クレジットカードの支払いを延滞してしまったときに起こりうることについてご紹介します。

●カード会社から電話がかかる

まず、クレジットカードの支払いを延滞すると、カード会社から「いつまでに払えるか?」といった問い合わせが来ます。そこで、所定の支払い方法が指定されるため、その指示に従いましょう。案内される支払い方法は、再度所定の口座に利用金額を入金して再引き落とししてもらう、指定されたカード会社の金融機関口座に振り込む、コンビニで利用金額を支払う、などといったタイプが多いです。

●督促状や催告書が送られてくる

延滞に気づかない、もしくは故意に延滞しているまま、カード会社からの電話や郵便での催促を無視し続けていると、督促状や催告書が送付されることがあります。 一般的に、最初の督促状には再引き落とし日が記載されおり、期日までに対象の口座に入金しておくよう指示されることが多いです。指定された日までに無事に再引き落としができれば、延滞したという事実は残るものの、大きな問題には発展しません。
しかし、再引き落としもできず連絡を無視し続けていると、催告書が送られてきます。どちらも支払いを催促する書類であることには変わりませんが、催告書の方が警告に近く比較的重いニュアンスになるので、王注意です。
また、督促の電話がかかってきて、支払いの意思や能力があるか聞かれることがあります。こういった場合、勤務先に電話がかかる場合があるため、誠意をもって対応するようにしましょう。

●カードが強制解約される

長期延滞や延滞を繰り返していると、カードが強制解約されます。期間はそれぞれの状況にもよりますが、一般的に2カ月近く支払いを延滞し続けた場合、カード会社から強制解約される可能性が高いです。また、強制解約は事故情報として信用情報機関に登録されます。
さらに滞納を続けると一括請求の通知が届きます。一括請求とは、カード会社から未払金を全額で一括返済するよう求める請求のことです。これを支払わない場合、裁判所から督促状が発行され、最悪の場合強制執行され、給与や預貯金が差し押さえられる可能性があります。
そうなってしまうと、財産だけではなく社会的な信用も失ってしまうので、延滞をしない、延滞してしまった場合はカード会社からの催促を無視しない、などということを必ず念頭に置いておきましょう。

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■クレジットカードの支払い延滞時の対処方法

では、クレジットカードの支払いを延滞してしまったとき、どうすればいいのか?ここからは、その対処方法をご紹介します。

●カード会社に連絡して相談する

まず、支払いが延滞することが分かったら、早めにカード会社に連絡を入れましょう。その際に、延滞の理由や、いつまでに返済できるかの期日を共有してください。カード会社によっては返済計画の相談に乗ってくれることもあります。場合によっては、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターに相談するのも良いかもしれません。
延滞を放置していると、社会的信用を失うと同時に周囲の人にも迷惑をかけてしまいます。1人で悩まずに、専門家に相談して早めに対応を考えましょう。

●債務整理を検討する

どうしても支払いが難しい場合、弁護士や司法書士に相談するという方法もあります。支払金額を減額したり、督促や一括請求を免れたりすることができるかもしれません。
他にも、任意整理、民事再生、自己破産などといった方法もあります。しかし、これらの方法デメリットも多いため、最後の手段として考えたほうが良いです。債務整理を行った記録も信用情報機関に登録され、ローン契約に支障が出やすい、などといったリスクがあります。また、クレジットカードを利用できなくなりますので、これらの手段を使う前に別の対処方法があれば、そちらを活用するのが良いと思います。


■クレジットカードの支払い延滞を防ぐ方法

ここまでクレジットカードの支払いを延滞してしまった際のケースについて解説してきましたが、やはり延滞しないことに越したことはないでしょう。ここからは、クレジットカードの支払い延滞を未然に防ぐ方法をご紹介していきます。

●支払い日のスケジュールを確認しておく

まず、支払い日のスケジュールをしっかり確認しておきましょう。カード会社ごとに支払い日は異なるため、忘れないように、手帳やスマホのリマインダー機能を利用すると良いと思います。、カード会社のメール通知を活用するのも良いかもしれません。
また、「残高不足で引き落としができなかった・・・」なんてことがないように、前日までに口座に入金するようにしておくようにしましょう。

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●使い過ぎた場合は、分割払いやリボ払いを検討する

カードを使い過ぎた場合、分割払いやリボ払いを活用すれば、1回に支払う金額を少なくすることができます。ただし、所定の利息がかかるため、こちらの方法を活用するには注意が必要です。カード会社によっては、利用時に1回払いで決済していても、後から分割払いやリボ払いに変更できます。

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分割払いについてはこちらの記事をご覧ください。


●利用通知サービスのあるカードを利用する

利用通知サービスがあるカードを使えば、利用内容や金額をメールなどで知らせてくれるため、支払い総額を把握しやすいです。そういったカードを探すなら、「Visa LINE Payクレジットカード」がおすすめです。利用するたびに内容がLINEに届き、利用履歴を観ることができます。リアルタイムで、利用状況を把握できると、延滞を防ぎやすいです。また、年会費も永年無料なところもお得で便利です。

■支払いを延滞させないためにも、計画的なご利用を心がけましょう

本記事でご紹介したように、クレジットカードの支払いを延滞すると、カードの利用停止、信用情報機関への登録、督促状が送られてくるなど、さまざまなリスクが発生します。最悪の場合、法的処置が下され、財産の差し押さえなどに発展する恐れもあるので、すでに延滞をしてしまった場合はできるだけ早めに支払いを済ませましょう。また、支払いが困難な場合はカード会社や専門家に相談し、解決策を一緒に考えてください。くれぐれも延滞させたまま1人で抱え込まないようにしましょう。
しかし、やはりなんといっても延滞しないに越したことはありません。無理なく返済できるように、ご自身の収入と支出のバランスを考えて計画的にカードを利用するのが1番だと思います。もし、カードの利用額をご自身でなかなか把握できない場合は、上限が設定できるプリペイドカードやデビットカードに切り替えるのもいいとも思います。


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クレジットカードを安心して使うには、今一度その仕組みについて理解し直すことが良いかもしれません。 こちらの記事をご覧ください。




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