クレジットカードの正しい捨て方は?リスクを起こさない処分方法

公開日2021.08.12最終更新日 2023.09.18

クレジットカードの有効期限が近づくと、契約会社から新しいカードが届きます。有効期限切れのクレジットカードは使えなくなるため、旧カードは不要となるでしょう。問題なのは、その古いカードをどう処分すべきかです。

クレジットカード会社では、有効期限切れのカードを適切な方法で処分・破棄することが推奨されています。適切な処分方法とは、具体的にはどのような作業を指すのでしょうか。本記事では、クレジットカードの正しい捨て方や、不適切な処分・処理方法が招くリスクについてご紹介します。

《TOPICS》
■クレジットカードを正しく捨てないことで起こるリスク
■クレジットカードの正しい捨て方
■クレジットカードの捨て方に関するよくある疑問
■正しい捨て方を理解して、クレジットカードの防犯対策を強化

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■クレジットカードを正しく捨てないことで起こるリスク

有効期限切れのカードも、情報漏洩や不正利用の被害に遭う恐れがあります。ここでは、クレジットカードの不適切な処分が招くリスクについてご紹介します。


●情報漏洩

一般的なクレジットカードは、3~5年、最短1年の有効期限が設定されています。このように有効期限切れを設ける理由は、カード自体の老朽化対策と不正利用防止の2点です。特に後者は重要で、定期的に新しいクレジットカードを発行し、第三者に不正利用されるリスクを下げる意味合いがあります。

ところが、有効期限が切れたカードを処分せず、そのまま捨ててしまう方も少なくありません。クレジットカードの表面や裏面にはカード番号・名義人の氏名・セキュリティコード・署名欄などが記載されており、それをもとに重要な個人情報の特定が可能です。有効期限にかかわらず、情報漏洩にご注意ください。

さらには、前回の有効期限を手がかりに、新しい期限を推測されてしまう危険性もあります。例えば、古いカードの有効期限が2021年8月31日であれば、2024年または2026年の同日が、最新の有効期限と推測できるでしょう。悪意のある第三者は、こうした情報の断片から個人情報を収集・分析し、さまざまな不正行為に悪用するのです。


●不正利用

クレジットカードの不正利用は、もっとも懸念されるリスクです。仮に有効期限が切れていても、古いカードから最新のカード情報を取得し、不正利用される可能性があります。ここでポイントとなるのは、クレジットカードの「磁気ストライプ」と「ICチップ」の2つです。

クレジットカード犯罪の常套(じょうとう)手段に「スキミング」があります。スキミングとは、クレジットカードの磁気ストライプやICチップに書き込まれている情報を「スキマー」という読み取り装置で不正取得する行為です。いわゆる「クローンカード(偽造カード)」の作成に使われます。

ここで重要なのは、磁気ストライプまたはICチップに、クレジットカードの暗証番号が記録されていることです。カードによっては、カード番号・有効期限・名義人の氏名・国際ブランド・暗証番号が分かれば、ネットショッピングなどに使えるケースがあります。

磁気ストライプは、日本では1970年頃から銀行のキャッシュカードに使われていました。そのため、スキミング被害に遭いやすく、暗証番号を抜かれるリスクが高いのがデメリットです。一方のICチップは、比較的新しい技術で、スキミング対策もなされています。ただし、不正を100%防止できるわけではありません。磁気ストライプよりも多くの情報が記録されている分、スキミングによる被害は大きくなります。

近年は、有効期限切れのカードを収集する詐欺も横行しています。いかなる理由においても、第三者に古いクレジットカードを譲渡するのは避けてください。有効期限切れのクレジットカードは裁断処理を行い、スキミングできない状態にするのが有効です。


■クレジットカードの正しい捨て方

古くなったクレジットカードは、裁断処理してから捨てるのが基本です。具体例な処理の仕方と、捨てる際のポイントを解説します。


STEP1:カードを細かく裁断する
基本はハサミを使い、カード自体を細かく裁断します。大まかに切ったり、半分に切断したりする程度では不十分です。多機能シュレッダーの使用も視野に入れ、より小さく細かく切断してください。

クレジットカードの裁断処理の目的は、カード情報保護とスキミング防止です。無造作に切るのではなく、磁気ストライプとICチップを集中的に裁断・破壊しましょう。ハサミで切り込みを入れつつ、数ミリ程度の欠損部分をつくると、より強力なスキミング対策になります。

STEP2:複数回に分けて捨てる
裁断処理したクレジットカードは、複数回に分けて捨てましょう。一度にまとめて捨てると、接着剤やセロハンテープなどで復元・悪用される可能性があります。意外と知られていませんが、裁断したクレジットカードの磁気ストライプは、物理的な貼り合わせで再度読み込める場合があるのです。

実際に捨てる際も、日時や時間帯を分散させてください。少しずつ廃棄し、確実に復元できないよう処理することが大切です。


■クレジットカードの捨て方に関するよくある疑問

ここでは、クレジットカードの捨て方に関する疑問について、Q&A形式でご紹介します。


●クレジットカードは可燃ごみで出す?

多くの自治体において、クレジットカードは可燃ごみで出すことが認められています。ただし、一部地域の自治体ではプラスチックごみ、ICチップの金属部分は不燃ごみに指定されている場合があります。裁断処理したクレジットカードを捨てる前に、まずは自治体のごみ別表をご確認ください。

●明細書はどう捨てれば良い?

利用明細書はクレジットカード同様、細かく裁断して捨てるようにします。明細書にも個人情報が記載されているためです。名義人の氏名はもちろん、利用先や請求明細の項目、利用金額などを確認できるので、復元できないよう処理しましょう。ハサミを使うよりも、シュレッダーにかけたほうが簡単です。なお、裁断した明細書は、クレジットカードと同じく複数回に分けて処分しましょう。

近年は、クレジットカードの利用明細をオンラインで確認できる「Web明細」が普及しています。Web明細は、紙の明細よりも利便性が高く、セキュリティ面も万全です。ペーパーレス推進の一環として、これを機にWeb明細へ切り替えてはいかがでしょうか。

●捨てても良いクレジットカードの種類は?

捨てても問題がないクレジットカードの種類は、以下の通りです。

有効期限切れのクレジットカード
利用契約を解除したクレジットカード
ICチップや磁気ストライプが読み込めないクレジットカード

「有効期限切れのクレジットカード」は、原則利用できないため処分しましょう。同様に、「利用契約を解除したクレジットカード」も捨てて構いません。すでにカード会社と利用契約を解除し、所有・保管する必要がないためです。

「ICチップや磁気ストライプが読み込めないクレジットカード」は、何らかの不具合から新しいカードを発行した場合、手元に残る古いカードです。クレジットカードを再発行すると、古いカードは使えなくなります。ただし、第三者の手に渡ると個人情報を取られたり、オンライン経由で不正利用されたりする可能性が否定できません。必ず裁断処理を行い、適切な手順で破棄したほうが安心です。


■正しい捨て方を理解して、クレジットカードの防犯対策を強化

プライベートからビジネスまで、日常のあらゆるシーンで活躍するクレジットカード。一方で、クレジットカードは個人情報の宝庫です。1枚から個人を特定したり、オンライン経由で不正利用されたりする可能性があります。本記事の内容をもとに、クレジットカードの適切な捨て方をマスターしましょう。

期限切れの古いクレジットカードを処分し、新たなカードを契約される方は、年会費が永年無料でポイントも貯まる「Visa LINE Payクレジットカード」をご検討ください。こちらのサービスには、コミュニケーションアプリのLINEと連携し、カードの利用内容を即座に通知する機能があります。カードの不正利用対策にもなるため、セキュリティ面が心配な方はぜひご利用ください。



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