「クレジットカードが欲しいけれど、作り方がよくわからない」「学生だけどクレジットカードを作ることはできる?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。ここでは、クレジットカードの作り方の基本をお伝えしていきます。申し込みに必要なものや手順、注意したいポイントについても徹底解説するため、ぜひ作成方法をチェックしておきましょう。
また、最初の1枚の選び方で失敗しないために、便利でお得なクレジットカード選びのポイントもご紹介します。ネットショップでのお買い物や公共料金の支払いなど、使い道によって選ぶべきカードは変わってきます。初めてクレジットカードを作る方は、本記事でお伝えする内容を参考にお役立てください。
《TOPICS》
■クレジットカードの申し込みに必要なもの
■クレジットカードを申し込める条件
■クレジットカードの作り方の主な流れ
■クレジットカードが発行されるまでの期間の目安
■クレジットカードが発行されたらすべきこと
■学生や無職の方がクレジットカードを作るには?
■作れるクレジットカードの主な分類
■クレジットカードを選ぶポイント
■初心者がクレジットカードを選ぶ際の重要なポイント
■クレジットカードを作る際の注意点
■クレジットカードを作る際のよくある質問
■クレジットカードの作り方を参考に自分に合う1枚を作りましょう
■クレジットカードの申し込みに必要なもの
クレジットカード発行までのステップを確認できたら、必要なものを準備しておくとスムーズです。ここでは、新しくクレジットカードを発行する際認必要なものをご紹介します。
●本人確認書類
運転免許証・パスポート・健康保険証・マイナンバーカード・住民票の写しなど、指定された書類や連絡先が確認できるものを用意しましょう。いずれも有効期限内の書類のみ使用できます。住民票の写しは、発行から6カ月以内のものに限って使用可能となるため、お申し込みの際はご注意ください。
●支払い用の口座
クレジットカードの引き落とし先となる自分名義の銀行口座を登録します。銀行口座の口座番号と、口座を登録した際の届出印が必要です。
クレジットカードの引き落とし日は、締め日の翌月になることが一般的です。遅延や延滞を防ぐために、カード利用代金の引き落とし口座は、給与が振り込まれる金融機関・口座と統一することをおすすめします。
●カードを受け取る住所
新たに発行されたクレジットカードを受け取るために、現住所の情報が必要です。送付先を誤ると、重要なクレジットカード情報が漏えいしてしまうおそれがあります。郵送されたカードを確実に受け取るために、正しい住所の情報を提供しましょう。
●親権者の同意
未成年の方がクレジットカードの申し込みをする場合、保護者の同意が必須です。(※)カード会社にもよりますが、契約するためには電話や郵送などの手段を用いて、保護者の同意を確認する場合があります。
※民法の改正により、2022年4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。これによって、高校生ではない18歳の方であれば、保護者の同意書が不要となります。クレジットカード会社によっては、学生(高校生を除く)は成年であっても20歳まで親の同意が必要なためご注意ください。
■クレジットカードを申し込める条件
クレジットカードの申込資格はカード会社によって異なりますが、基本的には年齢制限が設けられています。こちらでは、クレジットカードを申し込める主な条件について解説します。
●クレジットカードの申し込みに必要な条件
クレジットカードを申し込む上で、最低限満たしていなければならないのが年齢です。基本的に、18歳未満の未成年者はクレジットカードを作ることはできません。カード会社によっては、18歳になっていても高校生は申し込み対象外となることがあります。さらに、学生(高校生を除く)は成年であっても20歳まで親の同意が必要な場合があるため注意が必要です。
また、クレジットカードが使えるようになるには、カード会社の審査基準に合致する必要があります。審査基準を公開しているカード会社はありませんが、一般的には信用情報に問題がないか、返済能力が基準を満たしているかなどをチェックされるといわれています。年齢のほか、こういった基準を満たしていない場合もクレジットカードを利用できないため留意しましょう。
●クレジットカードを利用できない人でも利用できるカードは?
クレジットカードを使いたいものの申し込みできないという場合は、別のカードを検討してみましょう。未成年でも申し込めるカードには、「デビットカード」や「プリペイドカード」などがあります。
デビットカードとは、利用時に銀行口座から即時引き落としされるカードです。カード会社の規定によりますが、15~16歳から発行可能な場合が一般的です。
プリペイドカードとは、事前にチャージ(前払い)した金額分だけ利用可能なカードです。利用可能な年齢はカード会社により異なります。小学生以上(6歳以上)から利用できるカードもあれば、中学生以上(12歳以上)から申し込めるカードもあるため、各会社の条件を調べておきましょう。
■クレジットカードの作り方の主な流れ
クレジットカードの作り方の流れや、申込方法などの基礎知識をご紹介します。初めてクレジットカードを作成する方は、申し込みの流れをしっかり把握し、余裕を持って準備しておきましょう。
●オンライン申し込みの場合
STEP1:欲しいクレジットカードを選ぶ
まずは、ポイント還元率・年会費・券面のデザイン・利用額の上限など多様な条件のなかから、自分に合ったクレジットカードを選びます。マイルを貯めやすいカードや、期間限定でポイント還元キャンペーンを実施しているカードのほかに、海外旅行保険やショッピング保険といった付帯保険が充実したカードもあります。補償内容はカードによって異なるため、事前に公式サイトの契約内容を確認しておきましょう。ほかにも、ステータス性の高いゴールドカードや、電子マネーと一体型の便利なカード、家族カードやETCカードを発行できるサービスなどもあります。
社会人に限らず、安定した収入があれば学生や専業主婦でも作成可能です。候補がいくつかある場合は、口コミや評判を確認し、比較してみることをおすすめします。作成したいクレジットカードが決まったら、オンライン上でクレジットカード会社のWebサイトにアクセスして、申し込みフォームへと進みましょう。
STEP2:個人情報を入力する
インターネット申し込みページのフォームに、申込者本人の個人情報を入力して送信します。必要事項は、主に氏名・住所・生年月日・電話番号・職業・勤務先情報・年収などです。なお、クレジットカードは18歳以上から作成できますが、未成年者が申し込み手続きを行う場合には保護者の同意が必要となります。(※)その場合には親権者の情報も併せて入力してください。
※民法の改正により、2022年4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。これによって、高校生ではない18歳の方であれば、保護者の同意書が不要となります。クレジットカード会社によっては、学生(高校生を除く)は成年であっても20歳まで親の同意が必要なためご注意ください。
STEP3:本人確認作業を行う
申し込み時の本人確認方法は、カード会社により異なります。支払い口座情報のみで本人確認ができる場合もあれば、申し込み内容によって本人確認書類の撮影とアップロード、または提出が必要な場合もあります。証明書やコピーなどの必要書類を揃え、カード会社に指定された方法で確認作業を行いましょう。
STEP4:入会審査を待つ
申し込みが完了すると、カード会社による入会審査へと進みます。審査では、本人の支払い能力が総合的に評価され、クレジットカードを適切に利用できるか判断が行われます。カードの利用枠は、審査で返済能力が判断されて決まるのが一般的です。基本的に、審査では信用情報の確認やスコアリングなどが実施されますが、申請者は詳細について知ることができません。
クレジットカードのなかには、アルバイト・パート・フリーターなどの収入がある方はもちろん、無職の方が利用できるサービスもあります。属性情報が専業主婦(主夫)や学生の方は、審査に通りやすいといわれています。このとき、キャッシング枠を0円で申請するのが、審査落ちを避けるポイントです。ただし、利用限度額が一般的なカードよりも低めに設定されるケースが多くあります。遅延や延滞などの金融事故を起こすと信用情報機関に登録されるため、ローンやクレジットカードの利用、携帯料金の支払い(スマホの分割払い)ができなくなります。
STEP5:カードが発行される
審査に通ると、クレジットカードが発行されて郵送されます。カード会社によっては「本人限定受取郵便」「受取人確認サポート」など、申込者本人しか受け取れない方法で送られてきます。「簡易書留」の場合は手渡しでの配達になりますが、本人以外の家族も受け取り可能です。
支払い口座の設定が済んでいない場合は、口座振替依頼書も郵送されるため、必要事項を記入して銀行口座を登録しましょう。クレジットカードの申し込みからカード発行までにかかる日数は、約2週間が目安です。
●郵送で申し込む場合
クレジットカードの申請書類を手元に用意し、郵送申し込みする方法があります。この場合、申請書類は資料請求をして自宅に取り寄せましょう。郵送のメリットは、インターネット上での手続きに抵抗がある方でも、自宅から申し込みできることです。店頭へ足を運ぶ必要がないため、お近くに窓口がなくても利用できます。その一方で、申込書類の取り寄せや郵送でのやり取りは、オンラインと比べて手続きに時間がかかりやすいといえます。スピーディーに申し込みをしたい方は、オンラインのほうが適しているといえるでしょう。
●店頭で申し込む場合
商業施設内などにあるクレジットカード申し込み窓口から、直接手続きを行う申し込み方法があります。窓口では担当者のサポートを受けながら手続きができるため、初めてカードを作成する方でも安心して申請しやすいといえます。また、窓口ではカードを即日発行できる場合もあり、早めに利用したいときにも便利です。一方で、お近くに窓口がない方にとっては、オンラインと比べて現地まで足を運ぶ負担が大きいといえます。特に手続きにサポートが必要ないのであれば、オンラインから申請しても良いでしょう。
■クレジットカードが発行されるまでの期間の目安
申し込み方法によって、カードが発行されるまでの期間は異なります。インターネット申し込みは比較的早く、申し込みから即日発行が可能な場合もあります。カードが届くまでの目安は1週間~2週間程度です。スマートフォン上に生成されるデジタルカードの場合は即日受け取りも可能です。審査完了後すぐに利用開始できるため、急ぎの場合は検討してみましょう。
郵送での申し込みの場合、申し込みから3週間~1カ月ほどで届くのが目安です。書類をやり取りする時間が必要なため、発行までの期間は長くなりやすいことに留意しましょう。
店頭での申し込みの場合、当日その場でカードを受け取れることがあります。審査通過後にカードを郵送してもらう、もしくは受け取るために再び来店するパターンもあります。クレジットカード申し込みから発行までの目安は即日~2週間ほどと考えておきましょう。
また、ステータスカードの場合は、審査に時間がかかることがあります。ゴールドカードなどのランクの高いクレジットカードを発行する場合、時期には余裕を持って申請しておきましょう。
■クレジットカードが発行されたらすべきこと
クレジットカードが発行されて手元に届いたら、内容のチェックやカードへのサインなど、さまざまな作業を済ませておきましょう。こちらでは、クレジットカードの発行後にやるべきことをご紹介します。
●記載内容・契約内容に誤りがないかチェックする
発行されたクレジットカードを見て、カードの記載に誤りがないか確認しましょう。名前のローマ字表記は合っているか、抜けはないかをチェックします。仮に名前に間違いがあり、パスポートに記載の名前と違ってしまった場合、海外でのクレジットカード利用ができなくなる可能性もあります。
カードの種類や国際ブランドも合っているか確認しましょう。カード会社によっては発行しているクレジットカードの種類が多いため、希望したタイプ以外のものが届いてしまう可能性があります。
また、契約内容に誤りがないかの確認も重要です。一緒に届いた書類を見て、支払方法・利用可能枠・締め日・引き落とし日などに違いがないかをしっかりと見ておきましょう。間違いがあった場合は、すぐにカード会社へ連絡することが大切です。
●カード裏面にサイン(署名)する
クレジットカードの裏面には、本人情報として自筆の署名(サイン)を入れる必要があります。原則として、署名のないクレジットカードは利用できないとされています。お店でサインのないクレジットカードで支払おうとすると、使用を拒否されることもあるため注意が必要です。
また、署名していない状態のクレジットカードを紛失して不正利用されてしまうと、補償されないおそれがあります。万が一のことを考え、届いたら忘れずにサインをしておくことがおすすめです。
署名のスタイルは自由です。漢字のほか、ひらがな・カタカナ・ローマ字で記載しても問題ありません。クレジットカードを利用する際にサインを求められたら、カード裏面と同じスタイルでサインをしましょう。サインを書き損じてしまった場合は、カード会社へ連絡して新しいカードを発行してもらう必要があります。修正液を使ったり、二重線で消したりして書き直すことはできません。カードを再発行した場合、届くまでにまた時間がかかってしまいます。カード番号やセキュリティコードなどが変わる、再発行手数料がかかるといった可能性もあります。サインはなるべく間違えないように慎重に書くことが大切です。
<関連記事> クレジットカードの署名については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。
クレジットカードにサインが必要な理由と、記入する際の注意点
●利用明細の確認方法を調べておく
利用明細を見ることで、クレジットカードでいくら支払ったのかを確認することができます。定期的に紙の明細を送ってもらうこともできますが、パソコンやスマートフォンで確認できるように設定することもおすすめです。専用のスマホアプリや会員ページなどから、簡単に利用明細を見られるようになります。カード会社のなかには紙の明細書発行に手数料がかかるところもあるため、オンラインでの明細確認に切り替えたほうがお得な場合もあります。
●カード会社のWebサービスに登録しておく
カード会社によっては、会員専用のWebサービスを提供していることがあります。登録することで便利なサービスを利用できるようになるため、すぐに手続きすることがおすすめです。
例えば、入会後は会員専用のWebページで契約内容の確認や変更申請、締め日・引き落とし日の確認などを行えるようになります。住所変更や氏名変更などの手続きも、Web上で完結させられることがあります。ほかにも、リアルタイムで利用明細や残りの利用可能枠などをチェックできることもあるため、買い物の際に役立つでしょう。
●カード会社の電話番号を携帯電話に登録しておく
クレジットカードの使用時に問題が起こった場合、速やかにカード会社へ連絡する必要があります。特に、クレジットカードの紛失・盗難時にはすぐに利用停止の手続きを行い、不正利用を防ぐことが重要です。
ただ、電話番号を登録していないと、いざというときにどこへ連絡して良いのかがわからず、手間取ってしまう可能性があります。カード会社によっては複数の電話窓口を設けているため、適切な窓口を探すのにも時間がかかってしまうでしょう。万が一の際にスムーズに連絡できるよう、カード会社の電話番号は登録しておくことがおすすめです。
■学生や無職の方がクレジットカードを作るには?
学生や無職の方など、安定した収入がない場合でもクレジットカードを作成できる可能性はあります。ここでは、学生と無職の方それぞれの、クレジットカードの作成方法をご紹介します。
●学生は学生向けのクレジットカードを検討する
基本的にクレジットカードの申し込みは、「18歳以上(高校生を除く)」であれば可能です。ただし、18歳になっても、高校などに在籍中である場合はカードの申し込みはできません。高校卒業後、進学するか社会人になれば作成可能になります。
通常クレジットカード作成には、安定した継続的な収入が必須条件です。しかし、学生の場合は収入がなくても、審査に通らないわけではありません。学生であればポイント優遇されるような、学生向けクレジットカードを発行するカード会社もあります。
<関連記事>
学生がクレジットカードを作る方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。
●無職でもクレジットカードを作れる場合がある
・専業主婦(主夫)の場合
自分に収入がなくても、配偶者の収入で審査を受けることができます。生計を同一にした家族として認められるため、配偶者の収入額次第で自分名義のクレジットカードの作成が可能です。職業欄は、「無職」ではなく「専業主婦(主夫)」にしましょう。
・安定収入がある場合
特定の職に就いていなくても、安定した収入があればクレジットカードの作成が可能です。年金受給者や、不動産賃貸収入がある人などは、安定した収入があると見なされるため、審査の対象になります。一方で投資家などは収入が不安定なため、預貯金額や数年分の確定申告の提示などができなければ作成が難しいとされます。
・本会員の家族カードを作ってもらう場合
家族が持っているクレジットカードに付帯して追加発行できるカードのことを、家族カードといいます。家族カードは本会員の情報をもとに審査が行われるため、学生や無職の人でも作ることができます。ただし家族カードの場合、利用限度額を本会員と家族カード所有者で共有することになるため注意が必要です。
・デポジット型クレジットカードを発行する場合
最終手段としてデポジット型クレジットカードであれば、自分名義のカードを作成できる可能性があります。デポジット型クレジットカードとは、一定の保証金をクレジットカード会社に預けることで使用できるようになるカードです。毎月の支払いは銀行口座から引き落とされますが、延滞するようなことがあれば保証金から返済されます。
■作れるクレジットカードの主な分類
現在は、さまざまなクレジットカードの種類があります。用途や条件に応じて、ぴったりなクレジットカードを選びましょう。以下では、国際ブランド、ランク、カードのタイプから、クレジットカードの種類についてご紹介します。
●国際ブランドごとの分類
国際ブランドとは、国内のクレジットカード会社と提携し、世界各国で利用できるクレジットカードブランドのこと。対象カードは、VISA、Mastercard(マスターカード)、JCB、American Express(アメリカン・エキスプレス、アメックス)、Diners Clubなどが挙げられます。日本国内のみで使用できるブランドは、海外で使うことができません。
●ランク、ステータスによる分類
クレジットカードは、ステータス別にランクが分かれています。一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの順にランクが高くなる仕組みです。ランクの高いカードは、提示するだけでサービスが受けられたり、豪華な付帯サービスがついていたりと、特典が充実しているのが特徴です。高額な利用可能枠、ポイント付与の高還元率、海外旅行傷害保険の手厚い内容、空港ラウンジサービスの利用、などの優待特典やサービスが挙げられます。
ただし、ランクが上がるにつれて年会費が高くなったり、申込条件や審査基準が厳しくなったりしていく傾向にあります。一般カードは、年会費が無料、または低額で利用可能です。初年度年会費無料など、お得に使いやすいカードもあります。
●カードタイプ別の分類
キャッシュレス時代に活躍する新しいタイプのカードも登場しています。ネットショッピングやスマホ決済などで安全かつ便利に活用できるため、こうした機能を利用できるカードが欲しい場合はおすすめです。
ナンバーレスカード(NL)とは、券面にカード番号、有効期限、セキュリティコードなどが記載されていないタイプのクレジットカードのこと。カード情報はスマートフォンのアプリで管理します。カードの盗み見による情報漏えいのリスクを避けられるため、セキュリティ対策としても有効で信頼できるカードです。
デジタルカードとは、スマートフォン上で利用するタイプのクレジットカードのことです。通常のプラスチックのカードが発行されない商品もあります。持ち歩きによる紛失の不安がない点が特徴といえます。
■クレジットカードを選ぶポイント
クレジットカードを利用するときの条件は、作成するカードによって異なります。より便利でお得なクレジットカードを選択するために下記のポイントを徹底比較してみましょう。ここでは選び方の基準をご紹介します。
●年会費
クレジットカードには、年会費永年無料のタイプと有料のタイプがあります。一般的に、年会費が有料のカードは、還元率や付帯サービスが充実しているのが特徴です。ただし、なかには基本的に年会費が有料で、条件により無料となるカードもあります。例えば、「初年度無料」や、「年に1回以上の利用があれば年会費が無料」といった条件が挙げられます。年会費の有無は、ご自身の使い方に合わせたりサービスの内容をチェックしたりして、お得なカードをお選びください。
●還元率
クレジットカードのポイント還元率は、カードの種類、または対象店舗ごとに違いがあります。できるだけ還元率の高いカードを選んだほうが、ポイントを効率良く貯めやすいため、お得だといえます。特定の提携店舗の還元率が高いカードもあるため、普段からよく購入するお店を考慮しながら、自分のライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。貯めたポイントは、一般的に1ポイント1円としてお買い物に使用したり、他社ポイントに交換したりできます。
期間限定で、ポイント還元率が2倍や3倍になるポイントアップキャンペーンなどが開催されることもあるため注目してみてください。また、利用金額に応じてさまざまな付加価値が提供される、ポイントプログラムが用意されていることもあります。
●即日発行の可否
可能な限り早めにクレジットカードを入手したい方は、申請した当日に発行される、速やかに受け取りやすいカードを選ぶ方法もあります。専用カウンターや窓口で申し込みをすると審査が速く、当日中に発行できる場合もあるようです。お急ぎの方は、クレジットカードの即日発行・即時発行の可否や、最短の発行時間について確認してみましょう。
●国際ブランドの種類
クレジットカードには、各種カード会社が提携する国際ブランドがあります。ブランドによりカードを利用できる国やお店の数が異なるだけでなく、特典や付帯保険の充実度にもそれぞれ特徴があります。そのため、自分がよく利用する地域や加盟店に合わせて、カードの国際ブランドを検討して選ぶと良いでしょう。
●特典内容
クレジットカードの所有者は、カードを支払いに利用できるだけでなく、多彩なサービスを受けられます。例えば、空港ラウンジの利用・コンシェルジュサービス・誕生月優待サービスなどです。対象の優待店で利用するなど、特定条件を満たせばポイントプレゼントや、キャッシュバックサービスなどのキャンペーンを行っている場合もあります。開催中のキャンペーンは、公式サイトのキャンペーン情報などで確認できます。
付帯する旅行傷害保険の内容も、カードによって国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険など違いがあるため、ぜひ利用可能な特典内容をチェックしてみてください。特典にはカードに自動付帯されているものもありますが、カードを利用しないと付帯されない利用付帯となる特典もあります。
■初心者がクレジットカードを選ぶ際の重要なポイント
クレジットカードを初めて作る場合、どこで作るべきかで悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。ここでは、カード初心者がどのカード発行会社で最初の1枚を作るべきか、選び方のポイントをご紹介します。
●年会費が無料
クレジットカードには、年会費が有料のものと無料のものがあります。年会費のかかるクレジットカードは、有料である分、さまざまな特典が受けられるのが特徴です。付帯サービスが充実していたり、ポイント還元率が高かったりするため、賢く使えばよりお得に利用できます。初心者はサービスを使いこなせない可能性が高いため、年会費無料のカードから始めるのがおすすめです。
●基本還元率が高い
基本還元率とは、クレジットカードを利用した金額に応じてポイントがもらえる割合のことです。還元率が高いほうが、より多くポイント加算されるため、お得にお買い物ができます。還元率はクレジットカードの種類によって異なり、平均還元率は0.5%とされています。そのため、還元率が1%以上あるクレジットカードは高還元といえるでしょう。
●よく利用する店舗での還元率が高い
普段よく利用する店舗がクレジットカードの優待店だった場合、ポイントの還元率が高くなる可能性があります。クレジットカードによっては、優待店で利用するなど、条件を満たした場合にポイントアップできる特典がついているためです。普段の買い物でよく利用している店舗がある場合は、そのお店で発行しているクレジットカードを作成すると良いでしょう。利用する店舗ごとにクレジットカードを使い分けると、よりポイントが貯まりやすくなります。
●加盟店の多い国際ブランド
国際ブランドとは、VisaやMastercardなど、海外でも多くの加盟店を持つ利便性の高いクレジットカードのブランドのことです。加盟店が多いため、クレジット決済できる店舗であれば、使えないということはほぼないでしょう。国内はもちろん、海外でのショッピングも不自由しません。キャッシングが利用できるカードであれば、海外のATMで限度額内の現金の引き出しが可能です。
●ポイントサイトを経由して申し込めるもの
ポイントサイトとは、サイト内のサービスを利用することでポイントがもらえるサイトのことです。よりポイントを貯めたい場合は、ポイントサイトを経由してクレジットカードを作る方法もあります。ポイントサイトを経由すれば、クレジットカード会社のキャンペーンに加え、ポイントサイトからのポイントも手に入れられます。
<関連記事> クレジットカードを初めて作成する際の流れや注意点などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。
■クレジットカードを作る際の注意点
クレジットカードを作るときに注意しておきたいことや、その理由について解説します。短期間に複数枚の申し込みは避け、虚偽の情報を申告することはやめましょう。
●短期間に複数枚を申し込まない
短期間に何枚もクレジットカードの新規入会を申し込みした場合、カード会社の審査に落ちる可能性が高くなります。お金に困っている状況に見えることから、リスクの高い申請者だと判断されやすいためです。消費者がカードの申し込みをした履歴は、信用取引に必要な情報の管理と提供を行う「信用情報機関」のもとへ、半年ほど残るといわれます。複数枚のクレジットカードを作成する予定があるなら、少なくとも半年以上の期間を空けたほうが良いでしょう。前回の申し込み履歴が消え、発行可能になるまで待ってから申し込むことがおすすめです。
●虚偽の情報を申告しない
クレジットカードの申し込みでは、本人の個人情報を申告します。申込時にこれらの情報を申告するのは、本人の支払い能力を適切に評価するためです。必ず正しい内容を申告し、虚偽申告はしないようお気をつけください。申告情報の間違いもNGです。
虚偽申告が発覚すれば、審査に落ちるだけでなく、別のカード会社でも入会資格が得られずクレジットカードの作成ができなくなるおそれがあります。これは、審査結果が信用情報機関に登録されるためです。「審査通過しなかった」という事実をクレジットカード会社が知った場合、その申請者に対して入念な審査が行われます。クレジットカード会社に高リスクだと判断されるのは、審査通過において大きなデメリットです。申し込みの履歴も含めて信用情報機関に登録されることに留意しておきましょう。
●自分に合った支払い方法を選ぶ
クレジットカードを初めて作成する方は、自分に合った支払い方法を選ぶことが大切です。クレジットカードの支払い方法には、1回払いのほかに「リボ払い(リボルビング払い)」や「分割払い」などの種類があります。リボ払いとは、毎月の支払い金額を一定にして、支出を管理しやすくする支払い方法です。分割払いは、指定した回数に分けて支払う方法を指します。リボ払いや分割払いは便利に使いやすい一方で、利用する場合には手数料が発生します。また、海外利用は基本的に1回払いとなるため注意が必要です。自分のクレジットカードの使い方に適した支払い方法をお選びください。
<関連記事> クレジットカードの分割払いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。
●支払い遅延を起こさないようにする
クレジットカードの支払い遅延を起こすと、信用情報に傷がつくおそれがあります。そのままクレジットカードの利用停止になったり、ほかのクレジットカードの審査に通りにくくなったりすることもあるため注意が必要です。
クレジットカードの支払いは、一カ月単位でまとめて請求がきます。支払日は、締め日の翌月になる場合が多いため、慣れるまではうっかり入金を忘れてしまうこともあるかもしれません。自分がいくら使ったかをしっかり把握し、支払日までに口座に入金しておきましょう。締め日や支払日は、カード会社、またはカードの種類によって異なります。カードを使用する前にしっかり確認し、計画的に利用しましょう。
■クレジットカードを作る際のよくある質問
ここでは、クレジットカード発行に関するよくある質問と、その回答をご紹介します。家族カード・ETCカードの作成方法や申し込み条件のほか、ケースごとの考え方をお伝えするため、ぜひ参考にしてみてください。
●家族カードはどう作る?
クレジットカードの「家族カード」とは、カード本会員の家族(配偶者や子供など)が使用できるカードのことです。家族カードの作成はカード本会員が行う必要があり、申し込むとカード本会員の収入状況で審査されます。一方で、家族カード自体はそれぞれの持ち主の名義で作られ、家族本人のみが使用できるのが特徴です。持ち主が無職であっても扶養者に十分な収入があれば、家族カードを作れます。一般的に、家族カードの利用料金は本会員が支払うため、各自の利用明細やポイントは本会員のカードにまとめられます。家族みんなでお得にポイント還元を受けられるのが魅力です。
<関連記事> 家族カードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。
●ETCカードはどう作る?
「ETCカード」とは、有料道路の料金所で止まらずに通行料金を支払えるカードのことです。簡単に支払いを済ませられるほかに、利用料金の割引を受けられたり、通行料金として使用できるETCマイレージポイントを貯めたりできるメリットもあります。ETCカードを作るには、すでに所有しているクレジットカード会社でETC専用カードを申し込むか、ETC一体型のクレジットカードを申し込みましょう。
●クレジットカードは若いうちから作ったほうが良い?
海外諸国では、現金よりもキャッシュレス決済のほうが主流な場合があります。近年は、国内でもキャッシュレス決済が普及しつつあります。若いうちからクレジットカードを作ると、キャッシュレス社会にいち早く対応しやすくなるでしょう。また、早くからクレジットヒストリーを積み上げることで、ステータスカードを早めに持ちやすくなるのもメリットといえます。毎月に遅延なく支払い続けていれば、信用力を高められます。ゴールドカードやプラチナカードなど、上位のステータスカードに移行するには、収入に加えて信用力も必要です。将来のために若いうちからクレジットカードの使い方を学んでおくと良いでしょう。
大学生であれば、基本的に問題なくクレジットカードを発行できます。学生向けの学生カードに申し込むのもおすすめです。
●債務整理してもクレジットカードは作れる?
「任意整理」「個人再生」「自己破産」などの債務整理をすると、5~10年間はクレジットカードの新規発行ができなくなります。これは、信用情報機関に事故情報として登録されているためです。債務整理にともない、現在利用中のクレジットカードも使用できなくなる可能性が高くなります。つまり、他社を含め5~10年間はクレジットカードを利用できなくなるおそれがあるということです。ただし、家族カード・デビットカード・プリペイドカードなどは使用できるため、状況を確認しておくと安心です。
●盗難されたときはどうする?
クレジットカードを盗難されたときは、不正利用を防ぐためにすぐにカード会社に連絡してカードの利用停止をしましょう。盗難などのトラブルに備え、多くのカード会社では24時間態勢で受付可能な連絡先が用意されています。カード会社によっては、アプリなどで簡単にカードの利用停止手続きを行える場合もあります。同時に新しいカードを再発行しておくと、利用停止後も最短でカードが使用できるでしょう。
利用停止手続きを行ったら、万が一不正利用された場合に備えて警察に被害届を提出しておきましょう。不正利用された場合、カード会社の保険が適用されれば請求金額を支払う必要はありません。保険の適用を受けるためには警察に被害届を提出しておく必要があるため、忘れずに届け出ておきましょう。
■クレジットカードの作り方を参考に自分に合う1枚を作りましょう
クレジットカードの作り方の基本をまとめてお伝えしました。クレジットカードは、オンライン・郵送・店頭で申し込み可能です。あらかじめ必要なものを揃えて、案内に沿って正確な内容で申し込みましょう。その際は、短期間に複数枚を申し込んだり、申込書に記載する内容に虚偽の申告をしたりするのは避けてください。また、クレジットカードの年会費や還元率の詳細を比べて、お得に使いやすいカードを選ぶことをおすすめします。キャッシュレス時代に対応したデジタルカードや、券面に情報が記載されないナンバーレスのカードも便利です。