クレジットカードの返金処理の仕方|手続き、必要な期間、注意点

公開日2021.06.02最終更新日 2024.11.26

ECサイトや通販などで商品を購入した際に、実物がネット上の写真で見た時とイメージと違ったが故に返品をした経験がある人もいるのではないのでしょうか。商品をクレジットカード払いで購入した場合、返金されるまで時間がかかりますし、お店によっては送料や手数料が発生する場合もあります。
今回は、クレジットカード払いで購入した商品を返品する際の返金方法や返金されるタイミング、返品する際の注意点について解説します。是非、参考にしてみてください。

《TOPICS》
■クレジットカードの返金に関する基礎知識
■クレジットカードの返金手続きの流れ
■クレジットカードの返金処理における注意点
■クレジットカードで買い物する際は慎重に!

■クレジットカードの返金に関する基礎知識

クレジットカード利用の返金がどのように行われるのか、返金までにかかる期間がどれくらいなのか意外とご存知ではない方も多いのではないのでしょうか?本記事では、まず初めにそういったクレジットカードの返金に関する基礎知識についてご紹介します。

●クレジットカードの返金処理が行われるケース

クレジットカード決済した商品購入をキャンセルし返品すると、返金処理が行われます。返金してもらいたい場合、返金理由が商品の不備など正当なものでなければなりません。また、店舗によっては返金に手数料や返送料が発生する場合があります。例えば、ECサイトで買い物をした場合、「返品理由によっては、返送料はお客様負担」となっている店舗もありますので、注意が必要です。これは、デビットカードの返金においても同じことが言えます。

また、飛行機の搭乗券や新幹線の切符などは、一度購入したものをキャンセルすると、払戻手数料が発生する場合があるので、この点についてもよく注意してカードを利用しましょう。

●返金までにかかる期間の目安

一般的には約2か月以内に返金されることが多いです。期間を過ぎても返金されない場合には、クレジットカードを利用して商品を購入した店へ問い合わせましょう。すでに返品していても、店側のキャンセル処理が完了していないことが原因で、返金が遅れている可能性があります。

●返金の確認方法

返金されたかどうかは、利用明細書やクレジットカード会社のWeb明細から確認できます。きちんと返金されている場合、明細書の金が気欄に「-(マイナス)」の記号つきで記載されていることが多いです。また、Web明細はデータが反映されるまでに数週間程度かかる場合がありますので、この点も踏まえて確認しましょう。

■クレジットカードの返金手続きの流れ

クレジットカードの返金で考えられるケースとして、一般的にはお店で購入したものを返品する場合と、カードを不正利用されてしまったことによる返金の場合があります。ここからは、それらのケース別にどのような返金手続きが必要になるのかについてご紹介します。

●商品を加盟店に返品する場合

商品を加盟店に返品する際は、クレジットカードを利用したお店へ連絡して返品し、お店が支払いの取り消し処理を行います。購入者がカード会社へ連絡しても、キャンセルの手続きはできませんので、注意しましょう。また、お店が注文をキャンセル処理するタイミングによって返金処理が異なってきます。というのも、カード会社は商品を購入したお店からカード利用取り消しデータが到着してから、商品を返品した人への返金処理を開始するからです。
クレジットカードは、毎月決められた「締め日」に1か月分の利用額が集計され、支払日に締め日で集計された金額が口座から引き落とされる仕組みになっています。
クレジットカードの締め日より前に取り消し処理を行った場合、引き落とし時には返品した分の利用額が請求されません。例えば、締め日が15日で支払日が翌月10日だとします。当月11日に返品し、返金処理が当月13日に完了したとすると、購入代金の請求と返金が同じ日に行われます。

一方、クレジットカードの締め日以降に取り消し処理を行った場合、引き落とし時に返品分の利用額が請求金額から差し引かれる形で返金されます。例えば、締め日の後の16日にお店からカード会社への返金処理が完了した場合は、翌月10日の支払日に購入代金がいったん引き落とされ、次の支払日に返金されるようになっています。

また、返金額が請求金額を上回る場合には、引き落とし先の銀行口座へ差額が入金されます。例えば、返金額が1万円で、その月の請求金額が8,000円である場合は、差額である2,000円が、カード会社から引き落とし口座に振り込まれます。

●カードの不正利用があった場合

身に覚えのない請求があった場合、直接クレジットカード会社へ連絡して速やかに利用停止の手続きを行いましょう。カード会社が不正利用を検知し、連絡する場合もあります。カード会社に保証の対象として認められると、届け出から一定期間さかのぼって、請求の取り消しや返金処理が行われます。また、カードの盗難・紛失の場合は、速やかに警察へ届け出たうえでカード会社に連絡しましょう。

しかし、いくら保険が適用されたり返金処理が行われたりするからといっても、こういうケースは出来る限り未然に防ぎたいものです。カード情報を盗まれないためには、ネットショッピングをする際に注意が必要です。商品を一般の相場よりもかなり安く販売しているサイトは疑った方が良いかもしれません。購入する前に、商品詳細やレビューなどを必ず確認するようにしましょう。その他にも、メールに添付してあるURLやファイルをクリックさせて個人情報を盗む手口も存在しますので、メールやメッセージに添付されているデータを開くときは気を付けましょう。

<関連記事>
クレジットカードの不正利用については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。



■クレジットカードの返金処理における注意点

ここまで、クレジットカードの返金の基礎知識や返金方法について解説しましたが、ここからは返金処理における注意点をいくつかご紹介します。

●現金で返金されない

クレジットカードの返金手続きは、基本的には請求を取り消す形か、請求額と相殺する形で行われます。ですので、返金された分を現金で受け取ることはできません。返金処理が正しく行われているかチェックするには、利用明細を確認すると良いです。

●獲得したポイントは失われる

購入時に獲得したクレジットカードのポイントは、キャンセルすると失われます。というのも、返金処理のタイミングで返金分のポイントが差し引かれるからです。また、返金分のポイントを利用すると、ポイント残高がマイナスになるため、よく注意しましょう。

■クレジットカードで買い物する際は慎重に!

いかがでしたか?本記事を通して、クレジットカード払いで購入した商品を返品する際には、返金されるまでに時間がかかることをご認識いただければ幸いです。
ネットショップなどで商品を購入する際に、イメージしていたものと実際の商品が異なっていたことが原因で返品したことがある人もいるかと思います。しかし、お店によっては送料や手数料が発生したり、返品理由が商品の不備など正当なものでなければ返金してもらえなかったりする場合もあります。ですので、インターネット上で買い物をする際はECサイトの商品詳細やレビューなどをよく読んだ上で、購入することをおすすめします。

また、不正利用されて返金するケースもあります。ECサイトやカード会社を装った偽のサイトだと気づかず、ログイン画面でカード番号やパスワードを入力してしまい、気づかないうちにカードを不正利用されてしまうことがよくあるので、身に覚えのない利用履歴がないかカードの利用明細を日頃からよく確認しましょう。

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