
キャッシュレス化が進み、クレジットカードを保有する人が多くなってきていますが、カードを使うにあたって不安がある、もしくは過去に支払いを延滞してしまってカードが作りにくくなってしまったなどの理由で、カードを持っていない人もいます。しかし、クレジットカードを持っていないと、ポイント還元が受けられない、特典がもらえない、現金がないと買い物ができないなどのデメリットがあることも、知っておきましょう。
今回は、クレジットカードを持っていない場合のデメリットを中心に解説し、これからカードを発行・利用する際に留意すべきことや、おすすめのカードについて紹介します。
《TOPICS》■クレジットカードを持っていない場合のデメリット
■クレジットカードを持っていない人が、カードを作成・利用する際の注意点
■クレジットカードを持っていない人が、新たにカードを選ぶポイント
■「自分に合ったカードの保有を検討してみてください」
■クレジットカードを持っていない場合のデメリット
クレジットカードを持つと、毎月の出費の管理がしやすくなったり、ポイント還元があったり、手数料を節約できたりなどのメリットがありますが、カードを持っていない場合はそれらのメリットが享受できなくなるので、様々な場面において不便になることがあります。本記事ではまず、クレジットカードを持っていない場合のデメリットについてご紹介します。
●ネットショッピングや通販を利用しにくい
世の中にある店舗やサービスは、基本的に現金とキャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、スマホ決済)などの支払い方法の中から決済手段を選択できるところが多いですが、ネットショッピングや通販では、クレジットカードでしか決済できないというケースも増えてきています。
その場合、カードを持っていないとネットショッピングや通販が利用出来なくなってしまいます。また、利用できたとしても、コンビニ決済や銀行振込などが多く、わざわざ支払いに行かなければいけない手間がかかりますし、代引きで購入する際は代引き手数料がかかってしまいます。ですので、いざという時のためにもクレジットカードを持っておくと良いです。
もし、何らかの理由でカードを作ることが難しい場合は、代わりとなるようなデビットカードやプリペイドカード、家族カード*などを作っておくといいでしょう。最近では、カードの実物がなくてもネットショッピングの際に利用できるアプリ形式のプリペイドカードなどもあるので、自分にとって便利なものを選んでみてください。
*・・・「家族カード」とは、クレジットカード契約者である本会員の家族に対して発行できるカードです。詳しくはこちら
●海外旅行が不便
海外旅行の際、訪れる国や地域によってはクレジットカードの利用が当たり前の場合があります。海外ではクレジットカードは支払い能力を示すため、ホテルのチェックインの際、カードの提示を求められることもあります。その際にカードがない場合、フロントに保証金を預けなければいけなくなり、とても不便です。
また、クレジットカードがないと出かける際に現金を持ち歩く必要があり、盗難されるリスクが高くなってしまいます。他にもカードがなく現金しか支払い手段がないと、現地のお金に両替する必要があり、両替手数料がかかってしまうなどのデメリットがあります。
●ポイント還元がない
現金払いの場合は、クレジットカード払いみたいにポイントが付かないので、高い金額の買い物をした場合はとても勿体無いです。クレジットカードを決済手段にすると、普段のお買い物だけでなく、光熱費や公共料金などといった毎月の生活費の支払いにもポイントが付きます。航空会社系列のカードであれば、ポイント代わりにマイルを貯めることができ、海外旅行をお得に楽しむこともできます。
また、クレジットカードは入会時にキャッシュバックキャンペーンがあり、お買い物などで使えるポイントがたくさん貰えので、カードを発行したほうが断然お得です。
●社会的信用が低いと見られることがある
クレジットカードを申請した際、審査で信用情報機関に登録されている情報を参考にカード発行の可否を決めます。そこで、今まで一度もクレジットカードを持ったことがない場合、利用履歴(クレジットヒストリー)がないことになります。
若年層であれば、利用履歴(クレジットヒストリー)がなくても問題はありませんが、中高年世代で利用履歴(クレジットヒストリー)がない場合、社会的信用や支払い能力など何からの問題があってカードを作れない可能性があると判断されてしまい、カードを作りにくくなります。ですので、カードを持っていない場合は早めに作ったほうがいいです。
■クレジットカードを持っていない人が、カードを作成・利用する際の注意点
次に、今までクレジットカードを持っていなかった人が、カードを作成・利用する際の注意点についてご紹介します。
●一度に何枚も申し込まない
まず、一度にカードを何枚も申し込まないことをおすすめします。というのも、短期間に複数枚のクレジットカードを申し込むと、お金に困っていると見なされ、カード会社の審査に通りにくくなるからです。また、申し込みの履歴は、信用情報機関に6カ月ほど残り、その間に再度カードを申し込んでも審査に通らないことが多いです。ですので、まずは1枚だけ選ぶようにしましょう。
●リボ払いや分割払いは計画的に行う
次に、リボ払いや分割払いは計画的に行うことが大事です。というのも、リボ払いや分割払いには、いずれも利息が含まれるため、支払う総額が増えてしまうからです。一括払いは金利がかからないため、クレジットカードを持っていない人が利用するなら、一括払いを主に利用するのがおすすめです。
●不正利用に備えて自衛する
クレジットカードに慣れていない人が安心してカードを利用するためには、不正利用に備えて自衛することが大事です。カードの紛失や盗難により、不正利用された場合は保険で補償されます。しかし、カードの裏面にサインがない場合は保険適用が認められない場合があるので、カードの裏面に必ずサインしておきましょう。また、暗証番号は他人に教えないでください。というのも、正しい暗証番号を入力されたカード利用は、不正利用であっても本人の利用と見なされて保険が適用されないからです。そして、利用履歴をこまめにチェックすることも大事です。身に覚えのない履歴がないか日頃から確認しておきましょう。
■クレジットカードを持っていない人が、新たにカードを選ぶポイント
ここからは、クレジットカードを持っていない人が、新たにカードを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
●年会費の有無
クレジットカードの種類によって年会費がかかる場合もあるので、カードを選ぶ際は年会費の有無についてしっかり確認しておくことが大事です。カードの利用に慣れていない場合は、年会費無料のほうが安心です。
●還元率の高さ
ポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶとお得になりやすいので、還元率をカード選びの判断材料にしてみるのもいいでしょう。また、やみくもにポイント還元率の高さを重視するのではなく、自分のライフスタイルに合わせてポイントを貯めやすいカードかどうかを考慮することが大事です。
●特典の内容
クレジットカードによっては、ポイント以外に特典が付く場合があるので、その特典内容をカード選びの判断材料にしても良いと思います。例えば、海外旅行時の疾病や傷害の治療費を保証してくれる、空港のラウンジを利用できる、コンシェルジュサービスなどの特典が付くカードもあるので、自分にとって一番お得となりそうなものを吟味してみて下さい。
■「自分に合ったカードの保有を検討してみてください」
近年は、キャッシュレス化が進んでいることによって、カード払いに特化したサービスも増えてきています。そうなると、カードを持っていない人は日常の中で不便を感じる場面もでてくのではないのでしょうか。
しかし、全ての人がクレジットカードを使うとメリットがあるわけではなく、クレレジットカードを使うことに向いていない人もいます。過去に借金で自己破産を経験している人など、お金の管理が苦手な人は、クレジットカードではなく、チャージした分だけ使えるプリペイドカードや、支払いと同時に銀行口座の残高から引き落とされるデビットカードなどがおすすめです。是非、自分の性格やライフスタイルに合ったカードを検討してみて下さい。
※本記事で使用している画像はイメージです。