海外への旅行や出張時に役立つクレジットカードの選び方と注意点

公開日2021.05.27最終更新日 2023.09.18

海外への旅行や出張の際、クレジットカードは必須アイテムです。ショッピングをお得に楽しめるのはもちろん、さまざまなリスクやトラブルへの対策にも役立ちます。今回は、旅のお供としてクレジットカードを選ぶ際のポイントや注意点について解説します。

《TOPICS》
■旅行や出張で海外に行く際にクレジットカードが必要な理由
■海外への旅行や出張時にクレジットカードを利用するメリット
■海外への旅行や出張時にクレジットカードを利用する際の注意点
■海外への旅行や出張時に便利なクレジットカードを選ぶ

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■旅行や出張で海外に行く際にクレジットカードが必要な理由

クレジットカードを旅行や出張時に持ち歩くことは、買い物を快適にするだけでなく、さまざまなトラブルやリスクの回避につながります。旅先でのクレジットカードの必要性をご紹介します。

●現金の盗難や紛失リスクを減らせる

旅先での不安のひとつに、厳禁の盗難・紛失があります。慣れない街で財布を落としてしまったとなれば、紛失届けを出すにも一苦労。知り合いがいなければ、当座をしのぐお金の確保も難しいでしょう。また、治安の悪い地域では盗難のリスクも考えられます。海外での財布の管理には、よりいっそう気を遣わなくてはならないのです。

こうした際、クレジットカードであれば安心です。万が一紛失・盗難に遭ったとしても、電話一本で利用を停止できます。現金とクレジットカードを別々に保管するようにしておけば、トラブルの際のリスクヘッジになるでしょう。

●高額なデポジット(預かり金、保証金)の要求を回避できる

海外には、日本には馴染みのない「デポジット(deposit)」と呼ばれる仕組みがあります。これは、主に海外旅行者に向けて求められる預かり金や保証金のこと。たとえば海外のホテルでは、備品の盗難や破損などのトラブルに備えて、1泊分程度のデポジットを支払う必要があります。そのほか、レンタカーを借りる際には自動車車両保険免責免除や盗難保険の余剰額(5〜45万円程度)と同額のデポジットを預けるケースが多く見られます。

なお、サービス利用後に何の問題もなければデポジットは返金されます。収支がマイナスになることはありません。しかし、クレジットカードを持っていない場合には、一度現金で高額なデポジットを納めなくてはならない事態に陥ります。海外旅行中に大金を持ち歩くのはリスキーです。一方、デポジットの支払いに備えるためには、ある程度の現金を財布に入れておく必要に駆られます。また、デポジットを預けるのに加えて、住所や名前といった個人情報の提示が必要になることもあります。

クレジットカードがあれば、こうした心配は無用です。サービス提供者側は、クレジットカードのコピーを保管し、何か問題があればそのクレジットカードから賠償金などを引き落とします。なお、プリオーソライゼーションと呼ばれる「カードが不正利用でないかの確認」を行うところもあります。このように、クレジットカードを所有していることは支払い能力の証明(=信用)につながり、サービス利用をスムーズにしてくれます。

●高額な医療費の補償を受けられる場合がある

日本人にとっては当たり前の健康保険制度。病気やケガの治療を病院で受けた際、治療費が数千円で済むのは、保険に加入しているからです。しかし、健康保険制度の適用範囲はあくまでも国内のみ。海外の旅行先で保険証を提示しても、治療費が安くなることはありません。

たとえば転倒して骨折した場合。日本の場合であれば、完治までの医療費は数万円で済む場合が多いと考えられます。一方、海外では治療費がすべて自己負担となりますから、数十万円もの金額を請求されるケースも珍しくありません。このように、保険のない状態で海外を出歩くこと自体が、実は大きなリスクと隣り合わせの状態なのです。

しかし、クレジットカードがあれば、ある程度安心できるかもしれません。一部のクレジットカードには、海外旅行傷害保険が付帯しています。旅行先で事故に遭っても、この保険があれば大きな出費をカバーできる可能性があります。なおこうした海外旅行保険は、ビジネス目的の出張でも利用できます。ただし、保証期間には制限があるため、長期滞在だとカバーしきれないケースもありますのでご注意ください。

■海外への旅行や出張時にクレジットカードを利用するメリット

クレジットカードは現金よりもコスト面で有利であり、かつ便利なサービスも付帯しています。旅先でクレジットカードを利用するメリットに注目してみましょう。

●現金よりもクレジットカードで支払うほうがお得になりやすい

海外旅行中に現金を用意するには、空港や街中にある両替所を利用する必要があります。しかし、両替所の為替レートは決して低くはありません。探せば優良レートの両替所が見つかることもありますが、そこに移動するまでの時間や労力、何より交通費を考えると、そこまでお得とは言えないでしょう。

一方、クレジットカードの為替換算レートは、会社ごとに差はあるものの、両替所に比べると低い傾向にあります。外貨取扱手数料(為替手数料)というコストもかかりますが、それを踏まえたとしても現地での両替よりはお得です。このように、海外でショッピングをする際は、現金利用よりもクレジットカード支払いのほうがコスト面でのメリットが大きいのです。

●現地通貨をキャッシングできる

クレジットカードが使えない場所で、現地通貨の手持ちが尽きてしまう事態は避けなくてはなりません。しかしこうした際にも、国際ブランドのカードがあれば、海外のATMを使ってキャッシングができる可能性があります。

たとえば韓国の場合、2016年のクレジットカードの決済比率は76.5%。デビットカードの19.4%を合わせると、ほぼ96%の人がカードを決済方法として用いていることになります。一方、ドイツやイタリアはキャッシュレスの決済比率が20%に届いておらず、日本と同水準の普及率でした。こうした国では、どうしても現金が必要となるシーンも考えられます。

また、チップや切符などは未だに現金払いであることも少なくありません。その意味で、どの国であっても現地通貨をある程度財布に入れておくことは必須と言えるでしょう。クレジットカードの所有は、こうした事態に備えることにもつながるのです。


●カード会社のサポートを受けられる

海外のホテルやレストランの紹介、予約代行をサービスとして提供しているクレジットカード会社があります。現地スタッフだからこそ知っているお店やスポットを教えてもらえることもあり、旅をより豊かなものにしてくれるでしょう。

また、万が一クレジットカードを海外で紛失してしまった場合には、クレジットカード会社のサポートを頼れます。カードブランドによって対応は異なるものの、ほとんどの会社で緊急用のカード発行を受け付けてくれます。これは紛失・盗難によってカードが利用できない場合に、海外滞在期間中だけ使用できるクレジットカードのことです。

そのほか、現地通貨のキャッシングをクレジットカード会社が受け付けてくれる場合もあります。クレジットカードを紛失して困ってしまったときも、こうしたサポートが受けられれば安心です。

■海外への旅行や出張時にクレジットカードを利用する際の注意点

便利でお得なクレジットカード。しかし、注意しておかなくてはならい点も少なくありません。旅行中のクレジットカードの使い方に関する注意点をまとめます。

●サインの前に明細をよく確認する

海外の慣習であるチップは、日本人には分かりにくい部分も少なくありません。そのため、代金支払い時には注意が必要です。

一部の店舗では、売り上げ票のチップ欄(TIPもしくはGRATUITY)を空欄にしています。これは「チップ額を自由に設定してください」という意味です。空欄のまま渡すと「いくらでも支払います」という意味に捉えられてしまいます。ご自身の気持ちでチップを設定した上で、飲食代との合計額を確認しサインをしましょう。

また、チップ用の空欄がない伝票にも、チップ代金が含まれている場合があります。その可能性も考えて、必ず伝票は確認してください。この会計を済ませることでチップは支払い済みとなるので、追加でチップを渡す必要はありません。

●決済時は現地通貨を選ぶ

クレジットカード決済のなかには、通貨の種類を選択できるものがあります。日本国内であればそれで構いませんが、海外旅行中は必ず現地通貨を選びましょう。

たとえばドル通貨の国において、日本円でのクレジットカード決済を行うと、一度ドルを日本円に換算する必要があります。この際、手数料がかかるのですが、その換算レートは加盟店が自由に決めてよいルールになっているのです。悪質なお店の場合、通常ではあり得ないほどの高レート設定をしている可能性もあるので、注意しなくてはなりません。

●事前に利用限度額を確認しておく

海外旅行では、旅行代金以外にも思わぬ出費がかさむものです。予定外の支出が続くと、クレジットカードの利用限度額を超えてしまう可能性もあります。そのため、出国前にどれくらいまでの利用金額が残っているかを確認しておきましょう。

ちなみに、クレジットカード会社のなかには、利用限度額の一時的な増額を受け付けているところもあります。利用限度額に不安があるようなら、旅行前にコールセンターなどに電話して、限度額アップを相談してみましょう。

なお、海外では利用回数を選べず、基本は一括での支払いとなります。分割で返済をしたいのであれば、リボ払いなどを上手に活用しましょう。

●クレジットカードは複数枚持っていくほうが良い

海外へ旅行や出張に出かける際は、最低でも2枚以上のクレジットカードを用意するのがおすすめです。

理由のひとつはトラブル回避です。もしも1枚しかないクレジットカードが盗難・紛失に遭った場合、現地で不便が生じます。なお、緊急用カードを手配することもできますが、発行・到着までにある程度の日数が必要ですし、手数料もかかります。2枚以上のクレジットカードを持っておけば、こうしたリスクを防げます。なお、クレジットカードは紛失・盗難に備えて、1枚はスーツケースに保管するなどの対策も考えておきましょう。

もうひとつの理由はショッピングの快適性です。クレジットカードは、ブランドによって使える店舗が異なります。そのため、1枚だけだと買い物ができないお店が出てくる可能性があるのです。異なる国際ブランドのクレジットカードを事前に用意しておけば、現地でのショッピングの幅が広がるでしょう。

また、1枚のカードが利用限度額を超えた場合も、別のカードがあれば買い物が続けられます。旅行・出張中の支払いをスムーズにするためにも、クレジットカードは複数枚用意しましょう。

■海外への旅行や出張時に便利なクレジットカードを選ぶ

最後に、海外旅行や出張の際に、どのようなクレジットカードを選べばよいのかについても解説しましょう。大切なポイントは相性・充実度・還元率の3点です。

●渡航先との相性

クレジットカードにはいくつかの国際ブランドがあります。

・Visa
・Mastercard
・JCB
・American Express
・Diners Clubなど

国際ブランドごとに利用しやすい国や地域は異なります。そもそも、各ブランドが加盟店契約を結んでいるお店でしか基本的には利用ができません。それを踏まえると、渡航先に最適な国際ブランドのカードを選ぶことが重要です。

●付帯サービスの充実度

クレジットカードに付帯するサービスは、カード会社によって内容・種類が大きく異なります。そのため、クレジットカード選びの際には、海外旅行・出張に便利なサービスが充実しているものを選ぶのがおすすめです。

たとえば海外旅行傷害保険は、海外でのリスクを軽減するのに最適な付帯サービスです。ただし、クレジットカードによって自動付帯(発行した時点で適用される)と利用付帯(代金を支払うことで適用される)に分かれている場合があるので、事前に確認しておきましょう。たとえば傷害死亡・後遺障害の補償額が自動付帯で5,000万円、利用付帯で5,000万円、合計1億円の場合。クレジットカードで支払いを行っていないと、傷害死亡・後遺障害の補償額が5,000万円になってしまいます。

そのほか、空港ラウンジの無料利用、手荷物宅配サービスといった旅の快適性を向上するのに最適なサービスもあります。その分年会費が高くなるなどのデメリットもありますが、ぜひチェックしておきましょう。

また、出張が多く、航空会社をよく利用するという方の場合は、マイルを貯めやすいカードを選択するのもおすすめです。

●還元率の高さ

クレジットカードのなかには、キャッシュバックやポイントプログラム機能付きのものも多く見られます。しかし、海外でショッピングではポイント還元率が下がるものも少なくありません。選択の際には、海外でも還元率が高くなるカードを探してください。
たとえば「Visa LINE Payクレジットカード」は基本還元率(カードショッピング)が1%で、年会費は永年無料なのでお得で便利です。海外への旅行・出張の際にぜひ活用しましょう。


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クレジットカードは海外旅行・出張において非常に役立つアイテムです。単に支払いをするだけではなく、キュッシングや付帯サービスの活用で、旅をより安全に、快適にしてくれます。今回の記事を参考に、ご自身にぴったりなクレジットカードを選んでください。



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