クレジットカードの有効期限がある理由や券面の見方、更新時の注意点

公開日2021.05.27最終更新日 2023.09.18

クレジットカードには有効期限が設定されており、期限が近づくと更新手続きが行われ、新しいカードが発行されます。有効期限の切れたクレジットカードは利用できなくなるため、速やかに新しいカードへの移行手続きを完了させることが大切です。
今回は、クレジットカードの有効期限の目安や確認方法、更新の際の注意点などについてお伝えします。新しくクレジットカードをお探しの方に向けておすすめの1枚も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

《TOPICS》
■クレジットカードの有効期限の基礎知識
■クレジットカードに有効期限がある理由
■クレジットカードの有効期限更新時の注意点
■有効期限切れのタイミングで解約する際の方法や注意点
■クレジットカードの有効期限が近くなっても更新されない場合の主な原因
■更新のタイミングで新しいクレジットカードを作るのもおすすめ
■クレジットカードの有効期限を確認して更新時に慌てないようにしよう

■クレジットカードの有効期限の基礎知識

クレジットカードは有効期限切れになると利用できなくなります。クレジットカードの有効期限は何年程度が一般的で、どのように更新されるのでしょうか。まずは、有効期限をチェックする方法やカードの見方、更新に関する基礎知識についてお伝えします。


●有効期限の目安

一般的に、クレジットカードの有効期限は発行から3~5年に設定されていることが多い傾向にあります。ただし、具体的な更新のタイミングについてはクレジットカード会社によって異なるため、クレジットカードの券面またはカード会社のWebサイトなどで情報をご確認ください。


●有効期限の見方や確認方法

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クレジットカードの有効期限は、カードの表と裏のどちらかに記載されています。券面の下部に「月/年(西暦の下2桁)」の形で表記されるのが一般的です。例えば、2022年3月が有効期限の場合、「03/22」といったように記されます。なお、カードは有効期限の翌月から使用できなくなるため、更新手続きをして新しいカードに切り替えましょう。

券面に表示されている14~16桁の番号はクレジットカードの会員番号です。会員番号は国際ブランドによって桁数が異なります。Visa、MasterCard(マスターカード)、JCBは16桁、American Express(アメリカン・エキスプレス)は15桁、Diners Club(ダイナースクラブ)は14桁です。

3~4桁の番号はセキュリティコードを表しています。不正防止のため、主にネットショッピングなどで利用されることがあります。こちらも、国際ブランドにより記載場所と桁数が異なります。Visa、MasterCard、JCB、Diners Clubはカード裏面に3桁、American Expressはカード表面に4桁のコードが記載されることが特徴です。

最近では、会員番号やセキュリティコードのないナンバーレスのカードも多く見られます。重要な番号を盗み見されるリスクを軽減できるのがメリットです。有効期限や会員番号などは連携しているアプリで確認することになります。
名義人はローマ字で表記されています。カードを使用する人の名前が登録されているはずです。
カードの裏面には磁気テープ(磁気ストライプ)がついていることがあります。磁気テープには、カードの情報が登録されています。

カード券面にはICチップが搭載されていることがあります。ICチップのあるカードなら、IC対応端末機を通じて認証作業が可能となることがメリットです。支払いをスムーズに済ませられます。


●有効期限の更新方法

クレジットカードの有効期限は自動更新されます。有効期限が近くなると、自分からカード会社に連絡して変更手続きをしなくても、自動的にクレジットカード情報が更新される仕組みです。ただし、支払いの延滞が続いている場合には、更新が見送りとなるおそれがある点に注意しましょう。通常は、有効期限の月末までに、利用者の住所へ新しく有効期限の更新されたカードが送付される流れとなります。

クレジットカードと同時に発行できるETCカードや家族カードにも有効期限が設定されています。更新手続きはクレジットカードと同様に不要です。新しいカードの発送のタイミングは会社ごとに異なるため、ホームページなどで確認しましょう。

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クレジットカードの更新については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。



■クレジットカードに有効期限がある理由

そもそも、クレジットカードにはなぜ有効期限があるのでしょうか。ここでは、カードを利用する前に知っておきたい、有効期限の重要性について解説します。安心してカードを利用するためぜひ参考にしてみてください。


●カードの老朽化を防ぐため

クレジットカードの本体は、長期間にわたって使用することで経年劣化します。そのため、有効期限のたびに定期的に新しいカードへ取り換えて、経年劣化によるトラブルを防ぐ必要があるのです。

磁気部分やICチップが劣化すると、正常なカード決済ができなくなる場合があります。また、券面の印刷部分の数字がかすれて見えなくなる可能性もあるでしょう。更新によってカードを早めに交換することで、老朽化による問題を防ぐことができます。


●カード利用者に対する再与信のため

クレジットカードの利用者は、カード発行時から支払い能力や信用情報などの状況が変わっている場合があります。そのため、更新のタイミングで利用履歴や支払い能力に問題がないか確認し、継続利用の可否を決定しています。再審査の結果によっては、利用可能枠の変更や更新の見送りの可能性があることに留意しましょう。


●防犯対策のため

クレジットカードの更新後は、最新の防犯機能を備えたカードに切り替えが可能です。有効期限のタイミングで定期的にセキュリティ対策の見直しができるようになっています。近年、クレジットカードを利用した犯罪が巧妙化しています。インターネットショッピングをはじめとした利用シーンでは、不正利用の被害が決して少なくありません。カードの更新は、防犯対策においても重要な役割を担っています。


■クレジットカードの有効期限更新時の注意点

クレジットカードの更新時には新旧2枚のカードが手元にあるため、適切に移行作業を行う必要があります。こちらでは、クレジットカードの有効期限を更新するとき、注意しておきたいポイントをご紹介します。


●新しいカードの裏面にサインする

新しく更新カードが届いたら、最初にカードの裏面にサインを記入しましょう。その際は、署名欄に油性ペンで名前を記入してください。サインがないカードは不正利用されるリスクが高く、盗難・紛失時の補償対象にならない場合があります。安全にカード決済を利用するために、必ず署名しましょう。

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クレジットカードのサインについては、こちらの記事で詳しく解説しています。是非、ご覧ください。



●古いカードは廃棄する

古いクレジットカードは、細かく裁断したうえで廃棄してください。このとき、磁気ストライプやICチップにも個人情報が含まれているため、読み取れないようにハサミで切り刻むことが大切です。また、切り刻んだ破片は、ひとつにまとめずに複数に分けて捨てたほうが、第三者に復元されるリスクが少なくなります。有効期限を過ぎたカードは、セキュリティ対策を意識して適切な方法で処分しましょう。


●ECサイトの登録情報を更新する

クレジットカードを更新してもクレジットカード番号は変わりませんが、有効期限とセキュリティコードは変更されています。古い有効期限やセキュリティコードのままではカードを利用できません。ECサイトや公共料金の支払いなど、カードを使用することの多いサービスや利用先の登録内容は、速やかに更新しましょう。


●更新月付近に引っ越しする場合はクレジットカード会社に連絡する

更新月付近に引っ越しをする方は、カードを確実に受け取るために、速やかにカード会社へ連絡を入れて、住所変更手続きを済ませてください。郵便局で転送手続きをしているケースでも、防犯上の理由から新しいクレジットカードは新住所に転送されないことがあります。住所変更の手続きには時間がかかる場合があるため、引っ越しの予定がある方は余裕をもって申し込みを済ませておくようおすすめします。


●受け取れない場合はクレジットカード会社に連絡する

不在などで新しいカードを受け取れなかった場合は、クレジットカード会社に再送をお願いしましょう。また、旅行や出張、留学など、事前に長期不在となることがわかっている場合は、更新カードの事前発行をお願いできる場合があります。クレジットカード会社により対応の可否は異なるため、更新前に質問・確認しておくと安心です。


■有効期限切れのタイミングで解約する際の方法や注意点

●カードを解約する主な方法

カード更新の際はほとんど手続きがいらない一方で、解約時には所定の手続きが必要です。カード会社へ電話する、もしくは窓口に行って手続きをするのが主な方法となります。

カード会社の電話番号は、カード券面に記載されていることがあります。電話受付時間は会社ごとに異なるため、事前確認しておくことがおすすめです。いずれの方法でも、クレジットカード番号や名義人の氏名、電話番号、住所などは、すぐに伝えられるように準備しておくほうが良いでしょう。

●カード解約時の注意点

・ポイントの使い残しがないかチェックする
クレジットカードの利用で貯めたポイントが余っていても、解約すると使えなくなることがあります。解約までに使い切れるように調整しておくことがおすすめです。サービスによってはポイント移行手続きをすることで、別のポイントサービスに交換できることがあります。事前に制度を確認しておきましょう。

・未払い額がないか確認する
クレジットカードを解約しても、支払い義務は残ります。未払い分がないか確認し、しっかりと残額を返済することが大切です。
解約時のカード支払い方法は、カード会社によって異なります。毎月の利用金額に応じた一括払いやリボ払いなど、契約の際に設定した方法で支払えるケースもあれば、全額を一度に返済するよう求められることも。未払い分すべてを一括返済することになると、支払い金額が高額になることもあるため注意が必要です。

・年会費を支払うタイミングに気をつける
有料カードの場合、年会費を支払った後に解約しても、費用が戻ってこないケースがあります。出費を抑えたいなら、年会費支払日の前に解約しておくことがおすすめです。

・紐づいている追加カードがないか確かめる
ETCカードや家族カードなどの追加カードを契約している場合、解約と同時に使用できなくなります。解約しても問題がないか確認しておくことが大切です。


■クレジットカードの有効期限が近くなっても更新されない場合の主な原因

クレジットカードは基本的に自動更新ですが、さまざまな事情から有効期限が近くなっても更新されないことがあります。よくある質問コーナーを見ても原因がよくわからない場合は、以下のポイントもチェックしてみてください。こちらでは、クレジットカードが更新されない場合の主な原因と対処法をご紹介します。


●長期間カードを利用していない

長期間クレジットカードの利用履歴(クレジットヒストリー)がないと、再審査に通らないケースがあります。カードが利用されなければ手数料や年会費などが発生せず、カード会社のメリットにつながらないためです。今後も使い続ける予定であれば、定期的にカードで支払いをする必要があります。

クレジットカードは専用アプリやWebサイトを活用すれば、利用履歴をすぐに確認することが可能です。「使いすぎないか不安」「手元にないお金を使用するのは抵抗がある」などの理由でクレジットカードを使用していない場合は、ぜひ各種サービスと併せて利用を検討してみてください。


●住所変更手続きが行われていない

Webサイトなどで新しいカードのステータスが「発行済み」となっているにもかかわらず、手元にカードが届いていない場合は、住所変更が適切に行われていない可能性があります。特に、転居した直後は手続きを忘れているケースも多いため、注意が必要です。すぐにクレジットカード会社に連絡し、住所変更手続きを行いましょう。住所変更に不備がある場合でも、すぐに利用停止になることはありません。しかし、別の住所へ配送されると不正利用のおそれなどもあるため、速やかに手続きを済ませる必要があります。

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●滞納や残高不足を複数回起こしている

支払いの滞納や残高不足で引き落としできない状況が続くと、リスクのある会員と判断され、更新時の再審査に通らない可能性があります。そのため、過去に滞納や残高不足があった場合は注意が必要です。

再審査の基準は、一般的に公表されていません。どのくらいの頻度で滞納や残高不足を起こしたら審査に通らなくなるのかは、不明といえます。再審査でリスクのある会員と判断されないためには、支払い期日を守り、引き落とし用の口座にお金を確実に用意しておくことが大切です。


●他のクレジットカードを滞納している

クレジットカードの審査には、更新されるクレジットカードだけではなく、他社のカードの滞納も影響します。クレジットカードの支払い状況をはじめとした個人の信用情報は、信用情報機関を通じて各社で共有されているためです。更新時の審査に落ちないためには、クレジットカードだけでなくあらゆる信用取引で滞納や延滞に注意する必要があります。

例えば、賃貸物件に住んでいる場合は、家賃の支払いも遅れないよう気をつけましょう。家賃の支払いを延滞したり滞納したりすると、特に家賃保証会社を利用している場合は信用情報に傷がつき、クレジットカードの審査に落ちる可能性が高まります。

そのほかには、債務整理を行った場合も注意が必要です。債務整理とは、借金の減額や支払いの猶予を設けるための手続きで、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。多重債務者を借金から解放する法的な手段ですが、個人の信用力は大きく低下するため、カード審査では不利に働きます。


●会員条件が変更されている

ステータスカードなどのグレードの高いクレジットカードでは、会員条件が変更され、基準に見合わなくなった結果、更新されないこともあります。会員条件の変更については事前に案内が届くため、必ず目を通しておきましょう。

ただし、更新を拒否される場合は、何らかのトラブルを起こしているケースがほとんどです。具体的には、カード管理に関するトラブルや年会費の未払い、度重なる滞納などが考えられます。

■更新のタイミングで新しいクレジットカードを作るのもおすすめ

クレジットカードの更新のタイミングは、新たなカードを作る機会にもなります。カードの利用頻度が高い方は、更新時によりグレードの高いゴールドカードやプラチナカードへ切り替えるのもおすすめです。こちらでは、新しいクレジットカードを作る際の選び方と、おすすめの1枚をご紹介します。


●新しいクレジットカードの選び方

・国際ブランドの種類で選ぶ
国際ブランドとは決済システムのブランドのことで、Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diners Clubの5つを世界5大ブランドと呼びます。ブランドごとに特徴があるため、比較して選ぶと良いでしょう。

・ポイント還元率の高さで選ぶ
多くのクレジットカードは、利用ごとに一定のポイントが貯まります。そして、貯まったポイントは別の支払いへの利用、商品券やマイル、他社ポイントへの交換など、さまざまな用途に活用できるため、ポイント還元率の高いカードを選ぶとお得です。

ポイントの還元率は一般的なカードの場合0.5%前後に設定されています。お得に利用するには、基本還元率が1%以上のものを目安にカードを選ぶのがおすすめです。基本還元率とは、どこで利用しても貯まるポイントの還元率を指します。中には特定の店舗やサービスで利用した場合のみ還元率がアップするカードもあるため、必ず基本還元率をチェックしましょう。

・年会費の有無で選ぶ クレジットカードの中には、年会費が設定されているものもあります。金額は会社によって異なり、年会費無料のカードや、数万円以上かかるグレードが高いカードなどさまざまです。しかし、決済やキャッシングなどの基本的な機能を比べると、年会費無料のカードでもグレードの高いカードとほとんど変わりません。初めてクレジットカードを作る場合や、それほどヘビーに使用しない場合は年会費無料のカードで十分といえます。

・付帯特典の内容で選ぶ クレジットカードは付帯特典の充実度で選ぶのもひとつの方法です。クレジットカードの付帯特典には、海外・国内旅行傷害保険、空港ラウンジの利用権、コンシェルジュサービスなど、さまざまなものがあります。カード会社やカードのランクによって付帯特典が変わるため、利用したいサービスがある場合は事前に確認しておきましょう。


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・Visaのタッチ決済機能に対応している
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■クレジットカードの有効期限を確認して更新時に慌てないようにしよう

今回はクレジットカードの有効期限に関する基本的な知識や、更新時の手続き、新しいカードの選び方などをご紹介しました。クレジットカードは、有効期限を迎えると自動的に更新され、新しいカードが届きます。そのため、有効期限を把握しておかないと古いカードを使い続けてしまい、突然お店で「期限切れのため利用できません」と告げられる可能性があります。そのような事態を防ぐためにも、クレジットカードの有効期限は事前に確認しておき、更新時に慌てないようにすることが大切です。

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新たにクレジットカードを発行する際の審査についてはこちらの記事をご参照ください。



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